シーズン前に装備の確認がてら私の装備を部屋一面に並べてみた.う~~ん壮観!!こういう写真を撮っていると,いざパッキングするって時の忘れ物防止リスト代わりにもなる.
そしてシーズンも終わりに差し掛かり,あれこれ考えた装備でも意外に使えなかったものもあったり…まだまだ改善できる所はいっぱいある.来期に向けた忘備録的なメモとして公開しておこうと思う.
目次
装備の詳細
滑走&登坂
・パウ板(dps/wailer A 106)
・春板(BLASTRACK/farther)
・ビンディング(marker/kingpin13&120mmブレーキ)
・ブーツ(salomon/shift pro 130)
・シール(G3/アルピニストプラスグライド)
(POMOCA/CLIMB PRO S-GLIDE)
・ストック(BlackDiamond/コンパクターポール)
(BlackDiamond/トラバースWR2ポール)
・ヘルメット(SMITH/SCOUT)
・ゴーグル(SMITH/SQUAD)
・ピッケル(PETZL/グレイシャーライトライド)
・アイゼン(PETZL/イルビスハイブリッド)
・クトー(marker/ピンテッククランポン120mm)
〇スキー板
あくまで素人意見だが,日本人平均身長(172cm)の自分としては180cmを越えてくる板はキックターンで少し扱いにくい.あくまでも180オーバーの板は新雪オープンバーン専用機という感じがする.今後新雪で浮力を稼ぐ板には長さでなく太さで選びたい.あとテールがフラットだったり長すぎると春の重雪やらモナカでテールが抜けずに楽しい滑走がしにくい.
シーズン通して考えた結果,4セットくらい使い分けしたいと思った.
新雪ツリーラン用:センター120&170後半
高速系:センター100~110&180前半
春ツアー用:センター90以上&170後半
残雪期終盤(担ぎ前提):センター70&170前半
〇ビンディング
キングピンで全く問題はなかった.しかしATKを始めとしたより軽量なビンで滑走性が犠牲にならないというなら足元を軽くするのに切り替えたさもある.キングピンのクライミングサポート13°はかなり使い勝手が良かった.
〇ブーツ
流石に山用のフレックス130と基礎用のフレックス120では基礎用の方がガッチリしてる.正直130でもやわやわな気がして不安な面もあるがそれ以上にサロモンの山ブーツのラスト幅が自分の足には広すぎる気もした.しかし歩行時に変な痛みはなかったのは良かった.歩きの快適さと滑走性はやはりトレードオフか…あとサロモンは歩行⇔滑走で雪詰まりしない機構になっているのは素晴らしい.
〇シール
グルーの感じはどう考えてもG3よりポモカの方が良い.けどポモカのテールの金具は正直クソ.その点G3の金具は優秀.G3はシール面積少なくて不安だったけど問題なくいけてる.ということはほぼ滑走面のほぼ全面にシールを貼るポモカはG3のシールの形状に切り詰めても問題ないかもしれない.
チートシートにはペットがいる家庭用に使われるダイオのペットディフェンスかトリカルネットがいいとのことで私は身近のホームセンターで売っていたトリカルネットを購入.シールの半分の長さに切ると板への脱着も容易で調子が良かった.ただペットディフェンスの方がしなやかで軽そうな印象.また検証が必要な所です…
〇ストック
ストックに関しては三つ折れ式のコンパクターポールはザックへの取り付けを考えると使い勝手こそ良かったものの,登りのキックターンでかなりポールに負荷がかかるということもあり山スキーには不向きということが発覚した.挙句の果てには山中で破損した為シーズン最後に慌ててトラバースWR2を調達.
それに伴いウィペットアタッチメントを一つ調達した.これまでピッケルを付けていた曲面も大半はウィペットで対応できるようになった為ピッケルが留守番する機会も増えそう.
〇ブレーキとクトー
センター幅92mmの春板に120mmのブレーキはちょっと使い勝手が悪い.シビアなトラバースやキックターンではトラブルの原因にも成りかねないので来期までに一回り小さいブレーキも用意した方が良さそう.あとクトーも同じく120mm.春板だと歯が遠いのでカチカチ斜面でちょっとグニャってる感じがして気持ち悪い.
その他基本装備
・ザック(BlUE ICE/KUME 30L)
・ボトル(montbell/アルパインサーモボトル350)
・ヘッドライト(PETZL/アクティックコア)
・テーピング
・ライター
・予備アルカリ乾電池
・カイロ×2
・エマージェンシーシート(SOL/エマージェンシーブランケット)
・アクションカム(GOPRO/HERO8)
・一眼レフ(キャノン/eos9000d)
・ココヘリ
〇ザック
正直クメ30の使い勝手がかなり悪かった.やはり背面ががばっと開くタイプのザックでないと荷室を効率的に埋められない.それに山スキーに必要最低限のものを収納するとパンパン.ウェアを脱いだりして入れる余地が全くない.
〇ボトル
結局水は自転車用のボトルを使用することが多かった.ほとんどで1本で足りてしまう日帰りの山ばかりだった上に地獄のような極寒では活動していない.雪山での水分管理はまだまだ経験値が足りない感じが否めないので今後適宜改善していきたい.
〇テーピング
自分自身の外傷に関わらず必要不可欠と実感.今シーズンは山中でストックが壊れて添え木を固定して復活させるのに大変役に立った.
〇ゴープロ
正直バッテリー交換がめんどくさすぎる.低温に弱く撮れないことも多々あるので改善したい.インスタで回ってくる見やすい動画のほとんどはインスタ360な気もする.ただインスタ360高いんよなぁ.一方で一眼はどんなコンディションでもしっかり動いてくれるから優秀.ただ降雪時専用に防水コンデジがあれば使い勝手がいいかもしれない.
ウェア
・ハードシェル(TetonBros/TBジャケット&TBパンツ)
(ノローナ/ロフォテンゴアテックスPROジャケット)
・ミドルレイヤー(ARC’TERYX/プロトンLTフーディ)
・ソフトシェル(ARC’TERYX/ガンマSLフーディ)
・フリース(TheNorthFace/バーサマイクロジャケット)
・ベースレイヤー(montbell/ジオラインハイネックシャツM.W.)
・ドライレイヤー(FineTrack/ドライレイヤーウォーム)
・ベースレイヤー(montbell/ジオラインタイツEXP.)
・手袋(BlackDiamond/スパーク)
(ショーワグローブ/テムレス02winter)
(ショーワグローブ/テムレス04advace)
・インナー手袋(MagicMountain/メリノウォームハンド)
・インナー手袋(mizuno/ブレスサーモ)
・ネックゲイター(BUFF)
・バラクラバ(montbell/スーパーメリノウールバラクラバ)
〇ハードシェル
ポーラテックネオシェルVSゴアテックスプロ.どう考えてもゴアテックスプロが心地良い.中古で安く買ったノローナのウェアが想像以上に良かった.
〇インナー
インナーはかなり難しい.今期試して良かったのは上はドライレイヤーウォーム→ジオラインMW→ソフトシェル,下はジオラインタイツEXPだった.これならガシガシ動いても汗の管理はしやすく良かった.しかし極端な極寒はまだ経験してないのでまだ改善の余地はありそう.
〇ミドル
登りでも化繊インサレーションのプロトンLTは暑いことがほとんど.使い勝手的にコンパクトに仕舞えるダウンが欲しいと思った.あとフリースは雪が付くと地獄なので山スキーでは不要かも.
〇手袋
手袋はインナー手袋×2&裏地なしテムレス&裏地ありテムレス&スキーグローブの5つを常に携行するようにした.春先は暑すぎるのでソフトシェル素材の手袋が欲しいと思った.テムレスは万能だけど汗かくと山を下りるまで絶対に裏地が乾かない.かなり注意が必要.インナー+裏地なしテムレス,インナー+裏地ありテムレスで大体行動してた.
アバランチ
・ビーコン(BCA/DTSトラッカー)
(MAMUT/バリーボックス)
・プローブ(BlackDiamond/クイックドローガイドプローブ300)
・スコップ(BCA/B-1 EXTアバランチショベル)
・スノーソー(シルキー/ゴム太郎)
〇ビーコン
今まで持っていたBCAのビーコンは流石に旧式で性能面や外装のプラスチックの劣化による故障が心配でマムートのバリーボックスへ買い替え.必要経費と言わざるを得ない.
〇スコップ
作業性を考えるとやや小さいが携行性は抜群.カマのように変形できると雪洞を掘るのに便利なので変形できる製品もちょっと気になる.
〇スノーソー
枝打ちようのノコ.カチカチの氷は切れないけど枝は切れる.今シーズンはストックの破損に伴い山中で添え木を作るのに大変活躍した.軽いし必携装備であると実感.一方でスノーソーとしては力不足な面もあるので専用品をそろそろ購入してもいいかもしれない.モチヅキのスノーソーがいいらしいが実際は如何に?
最低限のセルフレスキュー
・スタティックロープ8mm×20m
・ハーネス(PETZL/アルティチュード)
・ビレイデバイス(PETZL/ルベルソ)
・HMS型カラビナ(PETZL/アタッシュ)×1
・スリング(rockteryx/ダイニーマスリング120cm)×2
・変形D型カラビナ(rockteryx/テトンスクリュー)×2
これらが必要となるような山は滑らないようにしたが,正直ロープは不足の事態に備えて毎回携行したい…それには30Lという容量では厳しいものがある.
まとめ
無雪期と違い山スキーにおける装備というのはほとんど代用が効かない.故に道具の知識を一つ一つ得て選定し,購入するまでかなり時間がかかったと思う.山スキーはオフシーズンの準備段階から始まっているのだ…
終わり
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