夏の暑い低山は夕方に登るのが吉?

運動する上で大敵となるのはやっぱり暑さだろう.強烈な暑さの中運動すれば,すぐに熱がこもってオーバーヒート.果てには熱中症が待ち受けている.山は標高が高いので下界よりは涼しいのだがそれでも1000m以下の低山ならさして下界と暑さは変わらない.

その為暑い時期は「標高を上げる」「緯度を上げる」「早出する」「沢に行く」等色々対策が講じられるのだが,最近私が気付いた暑さ対策が「夕方に登る」ということだ.稜線で夕方の涼しい風を浴びるのは至福の時間だ.

しかし夕方に山に登る行為自体,山界隈ではタブー視されている.とはいえナイトハイクというジャンルがあったり,究極の早出は深夜の行動時間が日中の行動時間よりも長かったりする.ならば,夕方に登ること自体悪くない考えじゃないかと…

夕方から山に登るメリットの一つは涼しさ以外にも幻想的な景色に出会えることだろう.太陽が地平付近でウロチョロするという意味では日の出も日没もさほど変わらないような気もするが,これから太陽が上がってくるのか,沈んでいくのかでは人の心持ちとしてはかなり気分が違う.それに夕方の山の景色というのは本来テント泊でもしないと見れないことがほとんだ.通い慣れた同じ山でも新たな発見があると思う.

鹿のシルエットが幻想的だった.

しかし当然闇の中行動するデメリットも看過できない.何より暗い中の下山は登りと比べて危険度が段違いだ.霊仙山のようなオープンスペースや足跡が残らない岩場なんかは暗いと迷いやすいし,人の少ない低山は踏み跡すら曖昧でルートファインディングが難しいことが多い.

霊仙山のような開けたオープンスペースは迷いやすいだろう.

これらの対策としては通い慣れた山で実践することとが一番だろう.明るいうちに歩いているかどうかではルートファインディングの質も大きく違ってくる.

大文字山は夜でも走れるくらい明瞭な登山道だ.

山の知らない側面を楽しむにはリスクを理解した上で夕方に登ることも悪くない提案ではないだろうか.

朽木の若狭駒ヶ岳より丹後方面を望む(7月)

終わり

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