【レビュー】エキノコックス対策には携帯浄水器のソーヤーミニ?

目次

そもそもエキノコックスとは

北海道のフィールドに入る際に重要なことがあります.それは飲み水を確保する際にエキノコックス対策を万全にするということ.しかしエキノコックスとはどんな病気なのでしょうか?

エキノコックス症については国立感染症研究所が分かりやすく解説してくれているので端的にまとめると以下の通り.

エキノコックス症は虫卵を経口摂取することでのみ感染する.ヒトが虫卵を口から摂取すると幼虫が  虫卵から出て腸壁に侵入し,血流あるいはリンパ流に乗って身体各所に運ばれて定着・増殖する.

感染初期(約10年以内)は,無症状で経過することが多いが放置するといずれ死に至る.

外科的切除が唯一の根治的治療法であり、早期診断された時の予後は良好であるが,進行病巣の完全切除は困難なことがある.したがって,なによりも予防に重点が置かれなければならない.

んでもって…その問題になるエキノコックスは北海道全土にいるキタキツネさんが持っているんすよね…挙句の果てにはこいつら,街でもどこからともなく湧いてきます.生息数も相当多いので,当然私たちが入って行くフィールドの沢の水をそのまま飲んでしまうとエキノコックスにかかってしまうかもしれないという訳です.

しかもかかっても10年経たないと気づかないかもしれないのって怖すぎません?(笑).

知床公園線にて(8月)
望岳台にて(9月)

エキノコックス対策には携帯浄水器ソーヤーミニ

そこで登場するのがソーヤーミニ.こいつがあれば手軽に沢の水を飲むことが可能になります.他の方法としては煮沸すれば虫卵は確実に死滅しますが,フィールドではそんな時間的余裕はないことがほとんど.素晴らしいのはペットボトルの規格と同じなのでペットボトルにポン付けできるということ.

知床半島,ルシャにて(8月)

さらにプラティパスもどきが付属しているのでこちらもかなり使いやすいです.

知床半島,オキッチウシ川にて(8月)

ただし大量に浄水して詰め替えるのはけっこう面倒で時間がかかります

知床半島,ウナキベツ川にて(8月)

ソーヤーミニの再利用は可能なのか?

一応再利用は可能です.付属の注射器で逆噴射して水を押し出すか,煮沸で解決できるとのこと.しかし中のフィルターが完全に乾くまで相当時間がかかってしまうのが難点.

正直,個人的には一度使ってしまえば再利用するのは気が引けるので今後再利用する際は気休めの保険程度に思っておくのがいいのかと.とはいえ,本州から北海道に行って北海道の沢の水を汲む機会もそんなに多くはないので私は現状これで満足しています(笑).

終わり