【レビュー】マットは120cmあれば十分説~ニーモのオーラで検証~【NEMO】

アウトドアで1泊する際に必ず必要となるマット.クローズドセル,インフレータブルマット,エアマットの大きく3種類に分かれる.今回違いの説明は割愛するが個人的にはバランスの取れたインフレータブルマットが好きだ.今回はニーモのオーラを購入してしばらく経ったのでレビューしてみようと思う.

目次

新旧比較

ニーモのオーラも業界全体のインフレの波に飲まれ現行モデルはかなり高くなってしまった.マットとしての基本性能(R値や展開時の大きさ)は変わらないが,バルブの方式やフォーム材に変更がある.

旧モデル概要
頭と足元の余分なエリアはカット
滑り止めは何気にかなり重要だ.

バルブの変更

旧モデルはオーソドックスなバルブだったがモデルチェンジを経て空気が抜きやすくなった.しかし個人的には最後余分な空気を追い出す際に旧モデルの方式の方が扱いやすいので好きだ.旧モデルの形式のものは逆に口で吸いだしてあげたらベッコベコになる.

空気を入れるのは一瞬だが,手間と思う人は向かないかもしれない.
ニーモ公式HPより引用

重量

旧モデルの重量はカタログ値340gのところ実測376g.一方,新モデルはカタログ値375g.さてこれをどう見るかだが…私の中でエアマットは「500g以下なら及第点」という評価をしているので多少誤差があっても問題ないレベルと感じた.

そもそも最軽量を目指すなら同サイズでより薄い素材でできたZOR(ゾア)というモデルもあるし,エアマットのカテゴリーではもっと究極的なULモデルも存在する.しかし私がオーラを選んだのは多少ズボラに使っても穴が開きにくいという安心感が欲しかったというのが大きな理由だ.

ZOR(295g)
ニーモ公式HPより引用

収納性

ショートサイズは空気を抜いて付属のスタッフバッグに収納すると手のひらサイズだ.収納性に関しても個人的には評価の基準があって,「1Lペットボトル相当」ならOKということにしている.旧モデル18×Φ10.5cm,新モデル20×Φ10cmと多少違うものの,そんなに気になる違いではなかった.

マットがこれくらいの大きさだと40Lのザックに3泊4日テント泊装備も余裕で入るのが素晴らしい.クローズドセルは壊れないという安心感もある一方,デカくて外付けがやかましい・・・・・というのも事実.

「バイクツーリング×長期テント泊」を想定しても,やはりクローズドセルからエアマットに変更するだけで荷物がスッキリし,容量にも余裕が出てくる.

テント泊縦走対応の長期バイクツーリング装備の一例
サイドバッグは必要ない.

マットは頭からお尻をカバーしていれば快眠?

マットを軽量化する上において重要となるのがやはり「どの長さを選ぶか」の一点に尽きるだろう.結論から言うと,表題の通り「最低限頭からお尻をカバーしていれば快眠できる」のだ.大抵どのメーカーもミニマムサイズは120cmだがこれには理由がある.

頭は枕,足元はザック等の荷物でカバーしてしまえば120cmで何ら問題はない!!特に狭いテントではマットがあっても足元に荷物がゴチャゴチャするのは日常茶飯事.しかしどうしても足元にもマットが欲しいならクローズドセルの座布団と組み合わせたり,150cmのものを購入するのもありだろう.これならクローズドセルと比べても収納性はそこまで損なわれない.

とにかくここで言いたいのは身長分のマットは必要ないということだ!!

3人用テントを1人で使えば広々する(笑).

しかし!!120cmで済ますのはあくまでも無雪期だけに限定したい.流石に雪の上で足元に何もないというのは厳しい(笑).自分の山行スタイルに応じて長さを選んでもらえると幸いだ.しかし積雪期泊装備となると大抵山にハマった変態だけなので無雪期と積雪期にマットを買い分けるくらいはなんて訳ないだろう(笑).

オーラのショートとミディアム
野伏ヶ岳にて(2月)
塩見岳にて(12月)
小河内岳避難小屋にて(11月)
コンパクトカーでの車中泊にもオーラは威力を発揮する.

まとめ

アウトドアで使うマットは色々あるので購入する前に比較・吟味すると面白い.そんな中でもオーラは耐久性,値段,収納性,重量,R値なんかのバランスが取れた良い商品だと思う.耐久性においても現状3年目に突入しようとしているが特に不具合はない.空気を入れて使うものなのでいつか逝く日は来るがそれは仕方がないことだろう.また壊れた際には追記しようと思う.

鷲羽岳にて(10月)

終わり

この記事が良ければ下のいいねをポチッとして頂けるとブログ運営の励みになります!!