
今回はあまり巷では有名ではないが,イワタニの出しているジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB)について書いてみる.アマゾンだとかなり安く買えると思うのでかなりオススメです.
スペックは以下の通り
・出力:2.7kW/2300kcal/h
・ガス消費量:194g/h(燃焼時間40分)
・収納サイズ:8.2×6.8×10.9㎝
・本体重量:271g
ランニングコスト
バーナーを使う以上気にしなくてはならないのがランニングコスト.普通のOD缶は如何せん高い.
ほぼ同等のスペックを持つプリムスのエッセンシャル・トレイルストーブを例に出してみると,出力が2.6kW/2200kcal/hでガス消費量が183g/hとなっている.つまり同じ環境下なら,圧倒的に安いCB缶が使えるジュニアコンパクトバーナーに軍配が上がるのは言うまでもない.

使用環境
スーパーで売られている汎用性のあるCB缶にも弱点はある.それは寒さに弱いということ.外気温が0℃を下回ると料理どころじゃない.そんなときは体温で頑張ってガス缶を温めたりしてみるが,たいして効かない(笑).経験上,こういったCB缶は春・夏・秋の3シーズンに使うことをオススメしたい.
ちなみにイワタニやユニフレーム,SOTOからは低温に強いタイプのCB缶も出ている.多少値が張るがこれさえあれば冬キャンプは乗り気れる実力は兼ね備えている.結局OD缶と値段は大きく変わらないが,低温に対応したガス缶が出ているお陰でストーブをいくつも買わずに済むのは嬉しい.
日本全国で燃料が手に入る
「日本全国で燃料が手に入る」
ジュニアコンパクトバーナーを手放せないのは実はこの点に尽きる.
バイクで各地を回りながら点々と山を渡り歩くのがここ最近の私のスタイルになっているためこれは非常に大きなメリットになっている.CB缶であればその辺のコンビニやスーパーに行けば簡単に手に入るが,OD缶となるとそうはいかない.良くて全国で小さい街に必ずあるコメリでおいてあるかどうかだろう.もちろんガス残量をきちんとマネジメントすれば取るに足らない問題かもしれないが,ずっと予備のOD缶を荷物にするのはどう考えてもナンセンスだ.
この気軽さが一番の安心感になる.
火力
火力に関して言えば特に不満はない.米を炊くこともできるしパスタを茹でるのもお手の物.もっと火力が強ければ…と感じたことは一度もない.
ただ高火力でさっと仕上げなければならない料理をしたり,ジェットボイルのように瞬間でお湯を沸かすことはできない.
しかし十分実用に足る火力は備えているので安心してもらいたい.ジェットボイルには流石にかなわないがお湯を沸かすのもそれなりに早いと思う.

安定性
安定性はすこぶる高い.
OD缶を燃料とするバーナーでも直結型のタイプと分離型のタイプがあり一般的な直結型のものはどうしても重心が高く,不安定になりがち.しかし,ジュニアコンパクトバーナーはCB缶本体と三本の足でしっかりと接地しているので重心は低くなる上,すこぶる安定性がいい.この安定性はCB缶もバランスさせる要素に入っているので分離型を凌ぐといってもいいかもしれない.
またゴトクも大きく,風防も兼ねているので言うことはない.

収納性
これは残念なことにあまりいいとは言えない.一応モンベルの0.8Lのクッカー(アルパインクッカー14)には入るけどここはどうしても小さくしようがない.
あとちょっと重たい.これは安定性とトレードオフな所があるので仕方がないことなのかも…
g単位で装備を管理する人には合わないかもしれない.


ちなみに収納する際は要らない軍手に包んでクッカーにほり込んでる.こうすることでクッカーが傷つかないし,熱いものをさわる時(ほとんど軍手が欲しいと思ったことはないけど)便利.
ちなみに購入時点で専用のハードケースが付いてくるが省スペース化と軽量化を図るため,私は全く使ったことがない(笑)
最後に…CB缶の互換性の話
結論から言うと,ジュニアコンパクトバーナーでイワタニ以外のCB缶を使って不具合が生じたことはない.(3年ほど使った現時点の話だが…)
一応バーナーはそれぞれメーカーが定めたガス缶を使うというのが原則だ.仮に違うメーカーの作ったガス缶で不具合が生じて壊れたり,自分が怪我をしてもバーナーメーカーとしては責任は当然負えないため自己責任となる.
実際,CB缶・OD缶に関わらずバーナーによってはガスが出ない等の不具合もあるようなのでその点は注意してもらいたい.そのため互換性があるとはここでは断言できない(笑)

個人的にはULを追求した山行や冬山では極地用のOD缶の使えるバーナーを使用して,それ以外のシーズンはジュニアコンパクトバーナーで済ませています.
終わり
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