【大雪山系】トムラウシ山・日帰り天神峡ピストン

2019.9.2

合計距離: 33523 m
最高点の標高: 2137 m
最低点の標高: 604 m
累積標高(上り): 2303 m
累積標高(下り): -2247 m
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・CT

山と高原地図標準CT:19時間10分(休憩なし)

標準CT比:0.58(休憩あり)

トムラウシをどう攻めるか北海道ツーリングで考えていたが,連日の山歩きとアクセス,天気を考慮するとロングを一日で行ける天神峡からのピストンがいいという結論に至った.

標準CTは登り650min,下り500min.正直正攻法で行くなら東大雪荘からのトムラウシ短縮コースから行くのがいいかもしれないが…

ここ数日道央の天気は安定しているが山が晴れているのは朝だけで10:00を過ぎるとガスの中というお馴染みのパターン.朝の晴れた時間にかけることに.

前日は道央キャンプでお馴染みの西神楽公園でテント泊.無料で使えていつもお世話になってる.とはいえ北海道の大きさは半端ない.旭川市内とはいえ天神峡の登山口までは38km…まあ…40分で着く距離なんだけどね…

北海道ツーリングしてると距離感が徐々に崩壊していく(笑)

起床は2:45.さっさと朝飯?を済ませ登山口へ.クライムオンは4:40.薄暗い中ヘッデンを装着し,歩き始める.

もちろん熊対策も万全に.しかしながら薄暗いと心理的に良くない.熊スプレーはポケットに入れいつでも出せるようにしているがやはりソロで道内の山を歩くのはいつも怖い.

現地の人の話によるとこちら側が変なことをしない限り大丈夫だというが…

5:14

程なくして滝見台.テーブルマウンテンのような所から幾筋にも水が流れ落ちている.やはり見れる景色一つ一つのスケールが本州とは段違い.

6:16

樹林帯を我慢して歩くと視界が開けてきた.第一公園と呼ばれる場所だ.公園と言っても湿原に木道が続くだけでトイレがあるわけでもなければ水場があるわけでもない.そして人もいない.

北の方には旭岳が見えている.今ツーリングで表大雪は周回する予定だが今日の行程をこなしてからだと軽く死ねるのでまた日を開けてから舞い戻ろう.

6:26

1kmちょっとの木道区間が終わるとこの有様.

?????

田んぼかな?

長靴がなければ浸水は必至.まあしょうがない.湿原をここまで快適に歩けるだけ感謝しないとあかんか…意外とぬかるみは避けて歩けるのだが伏兵の夜露に濡れた笹で足元はがっつり水浸しになってしまった.

そして見つけてしまった手のひらくらいの大きさの糞.テカってはないからそこまで新しくはないけど多分ヒグマさんの.序盤から心理的にじわじわと攻めてくるねぇ…

6:40

一向に田んぼのあぜは終わらない.足元は残酷だけど景色は壮大になってきた.予報通りいい感じに晴れてくれてる.

7:10

ようやく足元はましになってきて,ハイマツ区間へと突入.標高は1700m程.この高さでハイマツが生えるなんて未だに信じられない.緯度が高いとこうも違うもんなんやな…

7:13

ようやく軽快に歩けるようになってきた.雨上がりだとほんとにここまで長靴いります.

小化雲岳をひとまず目標にしてガシガシ進む.

7:27

このトレイルすごいな…ジワジワと標高は上げているけど足の負担にはならない程度の傾斜.そしてこの解放感.全く写真で伝わらないやつ…

これガスってホワイトアウトになったら帰れないなと不安になる…

7:40

小化雲岳そばのポン沼.飲用不可とのこと.道内の山は基本,飲用可だったとしても飲まないようにしてる(煮沸できる装備がない場合が多い)ので自然と装備の水が多くなる.

加えて気力と体力のいるコースが多いのでタフやなぁと…

そして出会う人,すれ違う人みんながタフ.おじいちゃんとかでも玄人しか来ていない印象.

8:03

歩いても歩いても何かが近づいてくる訳でもなく景色が急に変わるわけでもない.ただただ,広大なトレイルを歩く.聞こえは悪いけど気分は最高だ!濡れた足の不快感すら吹き飛ばすくらいには気持ちがいい.

8:06

大雪山系は溶岩台地で構成された山域らしくその様子がよくわかる.ほんと海外に引けを取らんと思う.もう北海道通い続けること確定ですわ…

8:11

残念なことにトムラウシは雲の中…けっこう風も強そうで雲の流れが早い.気分はラピュタに突撃するパズーとシータの気分.雲の中に桃源郷が広がってて欲しい…

8:13

ようやく化雲岳に近づいてきた.ここまで驚きぱなし.ここにきて出てきた残雪.9月まで残ってるって相当やで?ネパール人が「一年中雪被ったのが山で他が丘」って言ってたけど…

大雪山は「丘」の風貌をした「山」なんやな…

8:18

もうこれは南米のギアナ高地でしょ?南米行かなくても十分満足よ.高校生のときは大学に入れば海外に行きまくるもんやと思ってたけど.はまったのは山.国内も中々捨てがたいと気づいてしまった.ガイドブックに絶対載らないような絶景を見つけるのが楽しくて仕方がない.

化雲岳まで来ると行程のかなりを消化して精神的にもかなり楽になる.ちょっと補給して標的のトムラウシに狙いを定める.

徐々に雲が取れてその全容が露になってきた桃源郷・トムラウシ.すげえ複雑な形しててどれが山頂なんや?けっこうアップダウンありそうやな…

8:29

再び湿地帯.ここは木道が整備されてて完全にボーナスステージ.勾配すらない.その名も神遊びの庭.いわゆるカムイミンタラってやつだ!

8:38

歩けば歩くほどその山容には圧倒される.本州の山と比較にならないくらいでかい!あと地味に草の紅葉も始まってきてて早くも秋を感じた.やっぱ北海道は夏も秋も感じられる9月がいいな!

8:47

ヒサゴ沼への分岐.よくよく考えたらヒサゴ沼の避難小屋でゆっくり二泊で行くのも良かったかもしれん…

同じ場所から西側はこんな感じ.もう語彙力がなさ過ぎてうまく表現できない…

8:55

それなりにいいペースでは歩けてる.最初ちょっと不安だったけど現状,足も気力も元気.それも景色のお陰であることは間違いない.濡れてた足も徐々に乾いてきた.

ここらは日本庭園って言うらしく訳のわからん景色が広がってる.

8:59

噂のヒサゴ沼.奥には東大雪の山並み.

9:06
9:21
9:30

言語化できない景色ってこういうことを言うんですね.上手く表現できないのが悔しい.景色が変わらないって書いたけどあれは嘘.ここらは目まぐるしく景色が千変万化して楽しい.

9:43

こんなんとかどこ?って感じ.絶対海外のどっかって答える自信ある.

9:54

ガスが出てきたからちょっと急ぎ目で頂上を目指す.

この北沼はトムラウシ大量遭難で増水して川のように水があふれ出てる所を渡って着てるもん全部濡れて凍傷の要因になった悪名高い沼.けど美しすぎる…

9:55

頂上までラストスパート.こう見るとトムラウシって双耳峰やったんやなって.

10:09

トップ!残念ながらガスに覆われてしまった.しかも思った通り中々の強風.けど満足感と達成感は半端ない.好きな山ベスト10に入るレベル.けどこれ帰りもあると思うとヤバいな(笑)

頂上での滞在はそこそこにして来た道を引き返す.

今度は旭岳~トムラウシとかトムラウシ~上富良野とかやりたいな!

10:49

やっぱりガスに巻かれたのは山頂直下だけ.まあまた来たらいいだけのこと…

黙々と余韻に浸りながら足を動かす.

12:18

昼を過ぎると想定通りガスが湧いてきた.往路ではスカッと晴れていたが復路は時々ガスの塊がやってきては通り過ぎていく.肩に架けた一眼も重たく感じてくる始末.ガスがあってもいい写真を残せるようになりたい…

13:07

下りで撮った最後の写真.やはりピストンは目的地に着いてしまうと急に熱が冷めてしまうのが良くない.急に下界が恋しくなる感覚というか.つくづく登山って利己的なもんやなと思う.

下山は15:48.おつかれやま!実に11時間の長旅だった.まだまだ明るいうちに戻れたのは自分の成長を感じる.日帰りでこれだけロングが歩ければ今後ダイナミックな周回ルートも行けるし夢は広がる.しかし変化のある歩きごたえのあるコースだったが復路の田んぼステージが疲れた体には辛かった…

さて明日からの北海道ツーリングはどこに行こうかな

終わり