【白山】ワリ谷遡行~御前峰~平瀬道周回

目次

概要

2021.9.5(日)

もはやホームマウンテンとなりつつある白山.何度も言っていることだがこんなに開拓し甲斐がある山域もそうない.やはり参考になるのは地獄軍団の筆頭,レジェンドYSHR先生の記録である.あの手この手で季節を問わず白山へアプローチされているので是非みんなにも見て欲しい.

今回は残雪期滑走のインスペクションとしてワリ谷へ.以前白山の東面は残雪期に下から自転車で登って転法輪谷を滑走したがグリーンシーズンは初めて.ただ単に平瀬道をピストンするのも面白くないのでワリ谷の遡行も絡めてしまえば楽しい周回ができるだろうという運びになった.

ワリ谷は正規ルートではなくバリエーションルートとなる.とはいえロープは不要で沢登りというよりは沢歩きといった感じだ.YSHR先生一行はこのワリ谷を下りのルートに使っているケースが多く,弱点を探せば上手いこと降りていけるという一文はとても参考になった.なるほど.それならば登りで使う分には沢初心者でも大丈夫だろうと.

実際に入渓してみると終始開けていてとても開放的な渓相.今までにない白山の一面を垣間見ることができて最高だった!!岩もラバーソールでよくグリップするし浮石なんかも少ない.始めは下手したら濡れずに行けるか?と舐めた考えすらあったが流石にそれは厳しく序盤から諦めてアプローチシューズをドボンさせて歩いた.既報通り1~2箇所ザレザレで足場が際どい所や岩肌を上手いこと登って突破する所もあったがそれも問題なく通過できた.源頭部に近づくと沢の水は伏流し始め,腰から胸くらいの背丈の藪で覆われるが上手にRFしていけば難儀せず通過できそうな印象.

総じてお手軽沢歩きで登れる上に,渓相も素晴らしく充実の周回ルートだった.平瀬道はトレランスタイルでチャッチャッと下山.季節を問わず足を運びたいお気に入りの周回ルートとなった.

ルートは以下の通り.

合計距離: 16391 m
最高点の標高: 2700 m
最低点の標高: 1250 m
累積標高(上り): 1629 m
累積標高(下り): -1627 m

詳細

GUCCIさんの車で平瀬の駐車場で前夜泊.今回は渓流スタートなのでいつもと違って明るくなるまで待ってから歩きはじめる.ワリ谷に入渓するまではキャンプ場の脇を通り,側溝の蓋の上を通って行くと行きつく.

用水路を脇から乗り越えていざワリ谷.見ての通り水に濡れずに歩くことは流石に不可能(笑).始めは濡れまいと脇の藪を進んだりもしてみたが,潔く水に足を突っ込んでガシガシ進む.

谷を覆ってしまうほどの木々は生えておらず常に頭上が開けていて楽しい.

6:53

振り返って見て.確かに残雪期にはいい斜面に化けそうだ!!

ようやく日がさしてきた.涼しかった沢が一気に熱を帯び始めるのを実感する.

難儀するような滝は全くない.程よい斜度でしっかり標高を稼げながら登れるのも個人的には気に入ったポイント.

7:20

暑くてたまらず水浴びするでよ!

7:26

起きた時は曇天だったけどこの青空.今回天気を見て出撃の判断を下したGUCCIさんを煽って私が「今日は曇りか~」とのたまっていたがGUCCIさんが「詫びてくれ!!」と反撃(笑).

楽しい岩登り.ホールド多数で簡単に全身エクササイズ.

7:50

うひょーーー!!

7:52

ワリ谷は水の流れを忠実に追って沢筋を登っていけば特に問題ない.

7:57

水が伏流する頃にはえらい勢いでガスが上がってきて真っ白になっちった.

8:17

遡行も終盤.

8:22

さて登山道の走る稜線が見えた.とはいえ藪藪だぁ.地形も思ったよりうねっていてRFし甲斐がある(笑).

右へ左へ.上手に交わしたつもりがミスって強行突破したりと.

8:34

上手くいけば草原を歩けるよ.朝ということもあって朝露でびしゃびしゃ.

2200m地点で登山道に復帰.ナイスな沢でした.いい感じに青空も戻ってきて素晴らしい演出.

8:43

お参りしに頂上を目指すよ.北縦走路は仮払いされているとはいえやっぱ人少ないんやなぁという印象の道.砂防新道の高速道路とはえらい違い.だけどこっちの原始の白山が好き.

ずどん!!左に剣ヶ峰.右に大汝峰.鞍部の辺りに翠ヶ池が鎮座する.広い谷筋は小白水谷.

9:16

私とGUCCIさんは人が多いのは萎えてしまう捻くれコンビなのでここらで軽く補給.人の多い山頂,室堂周辺で休めるかっつううの!!

最後にガツンと登って皆大好き翠ヶ池.あれ?思ったよりも人少ない?

10:09

と思ったけど山頂と室堂は相変わらずすごい人でした.ちょっと順番待って定番の記念撮影.通算6回目の白山でした.

10:31

さっさとお参りして降りまっせ!!

10:32

思ったよりも補給食を持ってきすぎたのもあってそのまま降りるのは我々の運動エネルギーが勿体ないとなり行動食を食うことに.GUCCIさんは持ってきた謎の和菓子がぱさぱさの激アマで不味かったらしい(笑).

私は無駄にレッドブル(笑).大白水谷を見ながらいい時間を過ごせました.

11:00

平瀬道は快適下山ルート.ホイホイ飛ばしているうちにいつのまにやら走っていた.カメラ片手にトレランスタイルで楽勝下山.最後の2021夏も楽しめた.

11:30

独特な色をした白水湖も木々の間から見えたりしていいルートやなと.登りで使う分にもかなり早く頂上に行けそう.

12:10

下山即温泉!!ここ大白川には300円で入れる神露天風呂に入ってさっぱり.夏の空をしているけど吹き抜けていく風は冷たくて,季節の変わり目をすっぽんぽんで体感できてとても満足.

帰りは気合の下道…だったが流石に京都・大阪までは遠くて福井北ICから敦賀までちょっと課金.白山の東面は今度からは高速で来ようといい勉強になった.

終わり