【後立山連峰】ストップスノー祭りの風吹岳

目次

概要

今日はケルカス氏の提案により風吹岳へ。先日の山ノ神尾根と距離も近くある程度雰囲気はイメージはできるが今後の下見も兼ねて出撃することになった.

天気は一日中快晴の予報.更に4月の陽気のとのこと.一応…厳冬期ではあるが実際は残雪期コンディション.

日本雪崩ネットワークより

詳細

スタートは小谷村の北野集落の除雪終了点から.車は詰めれば4台ほど置けると思うが我々の車だけだった.

始めは林道を辿って1062mの台地を目指す.しかし歩き始めて気が付いた.
「あかん…沈む…」
今日も今日とてシートラの私.前日に軽く新雪が30㎝近く積もったことも相まってワカンを装着していても膝くらいまで埋まって全く進まない.
ケルカス氏は見かねて「しょーがない…持ったるわ」
私「ほんま…すんません!!」
恥ずかしいことにこの山行,私はケルカス氏のザックと交換し,ただの楽々スキーツアーになってしまった.自身の体力の無さを嘆いたが,何よりもスキー板という道具の性能の差を見せつけられた瞬間だった.

私のスキー板とブーツを背負うケルカス氏

朝というのに日が差し込むと汗ばむような陽気.たまらず上に羽織っていたハードシェルやら化繊インサレーションを脱ぐ.雪も新雪が重たく,早くも溶け始めて滑走する時間には地獄のような雪質になることは容易に想像できた.

林道を外れてからは名も無き沢沿いを進む.地図上では水の有無を確認できないような溝のような地形ではあるがしっかりと水も流れて落ちれば中々危ないので注意して歩く.

始終沢の左岸を歩く

沢の左岸を詰めて滝のような地形に出くわしたところから台地の方へ方向を変えて急登を登る.台地から南俣沢までが地形的にややこしくかなりルートファインディングが難しい.

ここから南俣沢に向けて入るようにトラバースするように登る.

正面には小谷の里山を始め,頚城山塊がずらっと並ぶ.とびきり雨飾山が美しかった.

南俣沢の源頭部を目指すようにゆっくり標高を上げる.朝の時間,谷間は影でヒヤッとした風が時たま吹いて心地いい.南俣沢は勾配も緩く,沢割れ等もなく安心して歩ける.ケルカス氏によると雪の降り始める1月でも沢が割れていたことはないそうだ.

ふと振り返ると谷の奥に頚城がほほ笑んでいる.

巨大なサルノコシカケを発見

谷間の雪は日がほとんど当たらないからかかなりいい.それでいて下支えがあるので比較的歩きやすくて助かった.

南俣沢が二又に分かれた所で進度を左へ.ここを右に向かうと風吹岳と横前倉岳のコルに突き上げる.

相変わらずケルカス氏は速くすぐに離されてしまうが気合で食らいつく.

源頭部が近くなってきた.一歩一歩が沈んで雪もまとわりついて下駄のようになるが,昨日の小日向山BCとは違ってずっと快晴で元気をもらえる.ケルカス氏もシールに雪がこびりついて下駄のようになり辛そうだった.

南俣沢源頭部が近い.グリーンシーズンには風吹山荘が近くにある.
ダケカンバが青空に映えて美しい
源頭部より後ろ振り返る.自分達だけのトレースしかないのはほんとに気持ちがいい.

源頭部のコルからはラストスパートの高度差100m以下の登りを一気に駆け上る.やはり稜線に上がると植生がガラッと変わり先日の山ノ神尾根のような様相だった.

遠くには白馬乗鞍岳.いつか白馬乗鞍岳~風吹岳~蒲原山の千国揚尾根えおつなげてみたいところだ.

程なくして山頂.この下には四阿が埋まっているそうだが当然雪の中.特に何か目印がある訳ではないのが若干悲しい(笑)

調子に乗ったポーズをとる私(笑)

今回結局ケルカス氏には山頂まで板を担いでもらうという不甲斐ない結果になったがやはりここはお約束の写真だけは残しておく.

装備を履き替え,付け替える.

準備ができたら山頂より意気揚々と滑走スタート!!と思いきや案の定めちゃくちゃ重たい雪が板を止めて全然楽しく滑れなかった(笑)

ストップスノーにやられるケルカス氏

ストップスノーとはいえ下山は爆速.儚いことにあっという間に林道まで降りてきた.

無事下山!!

終わり

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