【タンザニア】Day4~年の瀬は質素に白湯で乾杯~【キリマンジャロ編】

2023.12.31

夜中3時に催して外に出ると昨晩の雨はいつの間にか止み,空は晴れ渡っており,入山して初めてキリマンジャロの全貌を拝むことができた.あまりにも神々しい!月が煌々と輝きヘッドライトがなくても歩ける程だった.

この後腹の調子が悪く1時間おきに外に出たが次第に雲が湧き,朝御飯の時間になれば山はガスで覆われていた.キリマンジャロはガスの山であることを理解したためもう雨さえ降らなければオールOKという気持ちになってきた.この日はずっとkyoニキと俺たちの払った$1300はこんなガスの山を歩くためだったのか…?!という不毛な問答を繰り返すこととなった.

月明かりに照らされるキリマンジャロ
朝食の頃には山はガスの中.食べきれなかったチャパティをロムリーが頬張る.

キリマンジャロ2日目の行程としては朝の3時間程度で終了してしまうため朝もゆっくりスタートだ.それぞれがゆったりパッキングをこなしていく.ロブレス曰くここの3rd Cave Campが最終水場らしく自分で飲む分は出来るだけ汲んでおけよとの指示.てことはポーター達は明日いっぱいの水も上げるのか…

捨てるところが多いパイナップルが丸ごと転がっている…

準備ができたらいよいよ歩き始めだ.しかし昨日とは違いポーターを先行させ,自分たちは高度順応のためにも相当ゆっくり歩く.かなりハイペースで標高を上げているが標高に対するダメージはまだ全くない.荷物もデイザック一つなのでマジでお気楽お散歩気分である.

どこのポーターも歴戦の猛者という感じでかっこいい.
麓のケニア側はすっきり晴れている…
休憩のタイミングでガイドがジュースをくれた!こんな重いものをここで飲める贅沢といったら!
雲の切れ目から見える空は青いので気分は良い.

KIBO HUTには特にトラブルもなく昼前には到着.空気は薄いものの現状問題はなさそうだ.しかし明日に迫ったアタックも短縮日程によるデバフが効いてきそうでかなり心配である.今日は特にやることもないのでガイドには高度順応のトレーニングがてら2時間程度上の方へ散歩したい旨を伝えた.

標高は4700mに到達.
速攻でテントを設営.拠点があると心理的に落ち着く.
なんとKIBO HUTにはかなりきれいな公衆トイレがあって驚いた.※きれいだが当然ペーパーはない.
サポートメンバーのテントを覗いてみた.みんなクローズドセルのマットで雑魚寝スタイルなのらしい…

間もなくして昼飯が運ばれてきた.毎食美味い!しかしこんなにパスタが食える訳なかろう!!毎回フードファイトが開催されるが必ず余るので中華スタイルと割り切って気にしないことにした.どうせ残飯処理班はいっぱいいるし.

粉ミルクとケチャップとコンソメベースの味付けのソースでとても良かった.キューカンバースープも名前のインパクトはあるがかなり美味かった.

昼食後30分しか使えない無料Wifiで久々の電波を楽しみ,テントでゴロゴロするなどして時間を潰した.昼下がりの時間となり,少し晴れてきたタイミングで少し散歩に出かけることにした.一度休憩して動いてみると先程以上に息苦しさを感じる.動けるだけで順応は当然できていないらしい.ひとまず無理をせず4900m地点までの200mUPで体を慣らすことに留めた.歩き始めたタイミングが絶妙で雲が流れて山塊の全貌を拝めたのは僥倖だった.

kyoニキも動けてはいるが私より少し苦しそう.明日登頂できるのか…
絶景だ!!年の瀬にこの景色を拝めて良かった.しかしこれを明日登ると思うとかなり不安である.
KIBO HUTが眼下に.独立峰にいるというのに裾野がなだらかで広すぎる!!

テントに戻ると早めの夕食が用意された.さっき食べたところでそんなに腹は減っていないが出されたものをなるべくぶち込む,食える元気のある時に食うのが吉と思い,無理やり腹にねじ込む.年の瀬なのでどん兵衛の一つでも持ち込めば良かったと後悔した.そう6時間の時差があるので18時には日本では年越しなのである.しかし我々が飲めるのは白湯しかない.質素ではあるが日本人として新年の乾杯をした.こんな年越し感のない年越しも今後中々ないだろう.まだ辺りは明るかったが食後は早めに就寝した.2023年について振り返る時間など皆無であった(笑).

標高が上がって高山病対策に私はずっと白湯を飲んでいた.馬鹿でかいポットに白湯を用意してくれるので本当にありがたかった.
夕食はこんな感じ.

12/31
7:45 3rd Cave Camp
11:05 Kibo Huts
12:30昼食
15:00-16:00高度順応トレ
17:30夕食
19:00就寝

終わり

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