【白山】満身創痍の石徹白道~越美国境(1day)

概要

2021.4.10

石徹白の山々をえらく気に入ってしまいなんと今シーズンで3回目の入山.これからの山スキー生活に備える地形の予習のため,稜線を繋げるため欲張りロング周回コースを計画した.当初は三ノ峰避難小屋で1泊してまったりしようかとも考えたが自身の限界を試すのも悪くない.思い切ってワンデイで周回することにした.例年に比べて融雪が早くGWのような様相であることはここ最近の山行で分かっていたので藪は出ている前提で入山したが藪漕ぎは最低限に留められたので良かった.

合計距離: 31850 m
最高点の標高: 2123 m
最低点の標高: 707 m
累積標高(上り): 2590 m
累積標高(下り): -2591 m
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詳細

白山中居神社→三ノ峰

スタートは石徹白(いとしろ)でお馴染みの白山中居神社から.バイクでとことこベースキャンプのある京都から230km.不眠の深夜の運転が今回の核心の一つであったことは言うまでもない(笑)

2:50クライムオン.

始めは6kmの林道をひたすら歩く.時期によっては林道のトラバースや上部からの雪崩が危険らしい.しかし今回は所々雪が被さっているだけで特に危険個所はなし.

はやく林道区間をやり過ごしたいあまりに70分で本来の登山口に到着.

夏道は所々顔を出していたが,雪の重さで行く手を阻む藪があるのでルーファイが難しい.5:00にもなると早くも空が明るくなり始めてもちょい家を早く出ていれば良かったと後悔.

視界が開け,振り返るとスタートした石徹白が遥か彼方に.

神鳩ノ宮避難小屋.山肌が日の光で紅く染まり始めたので急いで標高を上げる.

ご来光!!ちょっと場所(モルゲンの写真を撮るには)が悪かったものの及第点かな?

御嶽山
別山

日が昇って雪が緩む前にしっかり進めたのは大きい.滑りにきたらカチカチ山は遠慮願いたい条件だけど,幸いにも今回は歩き.アイゼンがしっかりキマって調子がいい.

随所でクラックも見られた.明らかに雪解けが今年は早い.

場所によっては稜線も夏道が出ていた.ここで不安になるのが夏道も何もない願教寺~野伏ヶ岳の稜線.確実に藪漕ぎいる場所あるやん(笑)

雪稜歩きが良すぎる.これが今回のメインテーマである.

銚子ヶ峰にて米を補給.ここ最近は気合の入った山が少なく山中での補給を怠っていたが今回は念入りに…なんせ概算30kmは果てしない

銚子ヶ峰を後にする.

これこれぇ!!これが見たかったんよ!1・2の・3ノ峰.んでもって別山がどっしりと鎮座する.

今回の主役たち.ちょっとアップダウン多すぎない??野伏ヶ岳は今期2回も行ったからパスするとしても…

急登が始まって私の体力を奪いに来る.バテ気味でしっかりしんどい.この斜面が緩んだら相当辛そうだけどカチカチ山の状態なのは有難かった.

二ノ峰.山頂はオオシラビソの疎林.

ここでまた補給.軽い山は500mLくらいしか荷揚げないけど今回はしっかり1.5Ⅼ.キリっと冷えたアクエリで最高にキマってしまった.

ラスト三ノ峰への直登.

登りきると見覚えのある小屋が!ここで稜線が繋がりました.う―ん気持ちいい.地理オタクな私です(笑)

三ノ峰避難小屋

やって来ました!三ノ峰.2020年秋に三ノ峰~別山の稜線は歩いているのでここで折り返すよ.近いようでかなり遠いのが別山.同じ行程で別山も追加するにはやはりスキーがないとキツイものがある.

今日はこれまで!!折り返して帰るよ!!神社から14.5km/290分と予想通りのペース.復路は倍以上あることをこの時の彼はまだ知らない(笑)

三ノ峰→白山中居神社

颯爽と分岐地点に戻ってきた.足には堪えるがやはり下りは爆速.今から歩く稜線を俯瞰する.藪は…思ったより大丈夫そう.いける!行こう!!

振り返ると登ってきた1,2の,三の峰.

1615m峰にて作戦会議(1人).数日前のレポでは願教寺山の山頂には藪漕ぎは必須との情報を得ていた.どうやったら最小限の藪で済ませられるか.プラン1は一見良さそうだが藪漕ぎのレポはこちらのルート取り.プラン2は若干見えていない箇所があるもプラン1よりはマシ?そこでプラン2を決行.

結果は成功!!藪漕ぎの達成感は多少なりとも知ってるけどこの先の長い行程でするもんじゃねぇ(笑)

無事に願教寺山のトップ.一部勾配のキツメのナイフリッジがあったりと集中力を使わされてドッと疲れた.5個100円のアンパンを一気に食う.

しかしルーファイはまだ続く.よも太郎君へは最短距離で行くべく稜線近くの藪漕ぎを覚悟する.

これぐらいの残雪ならなぁ…多分例年の今頃は藪漕ぎで難儀することはないはず…

藪パラダイス突入(笑)東京ディズニーランドといい勝負.命名するなら石徹白☆藪ランドかな?

アイゼンがまさかの藪でもいい仕事をしてビックリ.本来下りともなれば笹でツルツル滑るのが常だけど爪のお陰でしっかりグリップしてくれた.ナイスゥ!ちなみに下のパンツも藪漕ぎ対策の為の2郡パンツ.

藪を抜けると一安心.持ち物もなくしていないかチェック.

日岸山(左),よも太郎山(右)

よも太郎山頂直下では上の写真を見ても分かるように藪の一番薄い箇所を一点突破.藪の呼吸を使ってしまった(ちょっと流行りには遅い?!)

よも太郎山山頂にて.なんか足が痛むと確認すると靴ズレ.ふぅぅぅ…ラストまで耐えて欲しい,僕の足…

歩いてきた足跡を見ると圧倒的達成感.

んでラストは薙刀山.ここさえ押さえてしまえば後は下るだけ!!

滑れそうな斜面はどこも縦溝だらけ.縦溝ってどうやって滑るのが正解なんやろか…

薙刀山からは見慣れた野伏ヶ岳.よーし!!やっと帰れるぜ!!薙刀平をかすめながら野伏ヶ岳の北東尾根の取りつき部分を目指して歩く.

あんまり通りたくはなかったが後学のために賞味期限ギリギリの推高谷を通過.随所で水の流れる音がしていたのは恐怖しかなかった.

やはりデブリランドもあった.谷割れももうじきだろう.以後似たようなコンディションで谷の通過の可否を決める判断材料を得るいい機会だった.

2週間ぶりの野伏ヶ岳.牧場跡も含めて縦溝と凹凸だらけで不愉快な区間の歩きを強いられる.足が痛むだけに余計辛かった(笑)しかし山は美しい.

ギリギリ中央ルンゼは滑れそう.

林道下部はすっかり雪が消えて知らない景観が広がっていた.気温もグッと上がってようやく帰ってこれたと安心する.

下山!!お疲れ山な山行でした.疲労困憊で満身創痍も刺激的な山行でした.そもそも歩きでこの30kmオーバーのワンデイは我ながら狂ってる.

満点の湯に浸かって,郡上の吉野家で超特盛を食べるとなんとか運転できそうだったので仮眠することなくその日のうちに京都に帰還.

終わり