【白山】野伏ヶ岳~薙刀山&中央ルンゼ滑走

目次

概要

ここ数日の昇温や降雨を考慮すると標高があまりにも低い里山では満足な滑走ができないような時期に突入してきた.そのため一ヵ月前にも野伏ヶ岳には来ていたが,地形も概ね把握できていることもあり間髪入れずに再訪という形になった.

一ヵ月前の野伏ヶ岳の記事はこちら

しかし同じルートをとっても面白くないので薙刀山を交えつつ,最後に中央ルンゼを滑走するという構成にした.パーティーは相変わらず私とGUCCIさんの2人.

詳細

白山中居ちゅうきょ神社→薙刀なぎなた

スタートは石徹白いとしろの白山中居神社から.相変わらずアプローチが短く満足度が高い山故か,7時前で既に駐車場は満車状態.各地方からのナンバーの車も多かった.

やはり今回もシートラ.

序盤の林道にもう雪はない.ショートカットもできそうになかったので仕方がなく林道通りに歩く.

道中,車から見えた温度計は0℃を示していたが歩きはじめると暑く,早々に半袖になる.雪が出てくるとしまっていてすこぶる歩きやすい.

そのため和田山牧場跡地には一瞬で到着.前回は所々踏み抜いたりして時間がかかったのが嘘のよう.

ここからはダイレクト尾根ではなく北東尾根の方向を目指して一直線に歩く.

滑走予定の中央ルンゼを遠望してみると雪崩の破断面のようなものが見えていた.しかしデブリはなく,後にこれは巨大なクラックであることが判明.恐らく来週には快適な滑走は望めないと思われる.

池塘は顔を覗かせていた.ここらで積雪は1.5m程であろうか.一ヵ月で半分になってしまったようだ.

北東尾根の取りつき部に合流.始めの計画では北東尾根を登って中央ルンゼを滑走する計画だったが思いの他シートラでこの上なく歩きやすい雪質だったため薙刀山を先に目指すことに.

北東尾根~薙刀山は推高谷の右岸をトラバース気味に登り,源頭部を経て最低鞍部を目指すことに.

最近は野伏ヶ岳だけでなく薙刀山も積雪期登山の対象とされることが多いらしく,ログが散見されたが谷筋が割れている恐れもあったためやや無理のあるトラバースを決行.

推高谷の源頭部に到着.予想とは裏腹にクラックが所々にあるだけで沢はまだ割れてはいなかった.

野伏ヶ岳から北東尾根に滑るときは尾根づたいに滑るより源頭部めがけて滑る方が楽しそう.

最低鞍部に到達.ここからは写真奥に見える薙刀山を目指す.アルペンブーツ付きのシートラでは装備の換装に時間がかかるので,板やら諸々をここにデポするか迷ったが,後悔してはいけないと思い全部上げることにした.

山頂直下は雪解けが進み巨大なクラックが.注意して突破する.

遥か彼方に見えていた薙刀山は思ったより近く割と早く到着できた.

薙刀山は標高1647.2m

北方に続く稜線(越美国境稜線)の奥には別山や三ノ峰が鎮座している.鞍部を挟んで向かいにいるのは日岸山(1669m).

山頂で冬靴からアルペンブーツに換装.これが異常に時間がかかって仕方がない…早く揃えたい…

薙刀山→野伏ヶ岳

お楽しみの滑走タイム.できれば薙刀平へ滑りこみたいところではあったがこの装備では登り返しが億劫なので片斜面をうねうね滑って元の最低鞍部を目指す.

ナイスザラメ!!所々フィルムクラストもあったが気にならず,野伏ヶ岳を正面に気持ちいい滑走!!

最低鞍部から野伏ヶ岳まではおよそ200mの高低差.それならばそのままブーツで登ろう!ということで可動域のないブーツで必死こいて登った(笑)

振り返れば先ほどの薙刀山も遠くに.

頂上!んでもって記念撮影(笑)

中央ルンゼ→白山中居神社

この時点で時刻は正午前.少し緩みすぎて重雪になっている一抹の不安もあったが杞憂に終わった.そこそこ標高もあるので最高のザラメを堪能できた.

中央ルンゼは中々の斜度.クラックもあるので慎重に.

しかしGUCCIさんの滑りは相変わらず惚れ惚れする上手さ.

最後はゲレンデ滑走→ツリーランでフィニッシュ.

降りてくるとこの斜面を滑った果てしない充実感.そして守りすぎてイマイチ攻めきれず消化不良な感じ.山スキーの真髄をようやく垣間見れた気がした.こうして私の初めてのルンゼ滑走は幕を閉じた.

牧場から登山口までは惰性で林道を滑る.所々で雪が切れていたものの,いい感じに枝やらゴミを踏みながら雪を繋いで登山口近くまで降りることに成功した(笑)

最後は担いで帰りまーす

無事に怪我もなく下山.今日も素晴らしい一日でした.おつかれやま!!

終わり

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