ついに我がマイホーム「ステラリッジ3型」も記念すべき5周年を迎えることができた!!しっかりカウントして実に100泊をこの相棒と共に過ごしてきたと思うと感慨深い.
ちなみに…「1泊あたりいくらか」という関西人らしい発想ではあるが,買値が約50000円のステラリッジでは100泊すると1泊あたり500円という計算になる(笑)ここまで使いこむと愛着も湧くしお得感もあって一石二鳥だ!しかしテントそのものは重く,山にはあまり持って行きたくないので,通常テント泊で1~2泊コースを一日で歩けるように鍛えた結果あまり山の中で張ることはかなり少なくなってしまった(笑)
今回は5年しっかり使って気づいたモンベル・ステラリッジテントの良し悪しについて解説しようと思う.本題だけ見たい人は目次から「5年で生じた不具合」に飛んでね.
目次
各種スペック
重量と収納性
私の購入したのはステラリッジとはいえ,3型であるためかなり重たい.実に合わせて2㎏近くにもなるのだから相当な重さだ(笑) ソロテントと比較すると実に倍以上重たいが複数人で分散させて持てば気にならない.またバイクツーリングなんかでは重量も気にせず載せられるので3型にして良かったとつくづく思う.
居住性
3型に1人の場合
重量を犠牲にした居住性はすこぶるいい!!特に3型に1人だけだともう貴族の気分.テント内にどこに荷物を置くか気にしなくてもよくてストレスフリーだ.
3型に2人の場合
2人でもかなり余裕がある.基本基本的なレイアウトはマットを中央で川の字に並べて,四方の壁沿いに各自の荷物を置くといった具合だ.長期間の縦走装備でも2人なら全てテント内に収まると思う.テント内で調理も十分行える.
3型に3人の場合
やっかいなのがこれ.2人の場合と違い,荷物で溢れる(笑).自分の装備も友達の装備ももうぐちゃぐちゃで大きなザックは外に出さざるを得ないような感じだ.荷物整理が苦手な人だと絶えず何かしらの道具をゴソゴソ探す羽目になるだろう(笑)もちろん調理スペース等ない.
基本的なレイアウトはマットの隙間や足元,顔周り,に無理やり荷物を置く感じだ.いや…自分が荷物をかき分けて寝るといった方が正しいかもしれない.もはやレイアウトもクソもない(笑)
頭を並べて寝れないこともないが,やはり互い違いに寝た方がかなり快適に寝られる.
一見窮屈なようだが冬場ではこの密集具合が逆に暖かくて良い.夏は湿度が半端なくてお察し…
またテントの出入り口は3型とて小さく,誰か1人が作業していると入れなくなるので複数人でテントに入る時は段取りがかなり重要になってくる.
設営と撤収について
設営
設営は至って簡単.キャンプ用なはかなり複雑だったりするけど山岳テントは迷うことはない.一人でも問題なく設営することができる.
ところが厄介なのが強風や雨の中の設営.風が強い時はフライや本体が飛んでいかないよう荷物を入れつつ設営するのがミソだ.雨はある程度濡れるのは諦めるしかないが,設営スピードがものを言うだろう.ちなみに私が一人で設営すると5分以内には大体張れる.
ちなみに下地の硬い地面では同封されているアルミのペグでは全く歯が立たないことが多々ある.そういう時は諦めて細引きを張ろう…
撤収
当たり前だが撤収の方がめんどくさい.大きな違いはやはりテントが湿ること.どんなに気を付けても大体結露するのでそれを拭き取ったり,時間があれば乾かす作業から始まる.
この撤収作業中にどれほど水滴を拭いておくかがテントを長く使えるコツだと私は信じている.
何より結露や水滴を全く拭かずザックにテントをしまうと水を吸って体感2倍以上の重さにもなって萎える.何より夏場はあっという間に雑巾のような,靴下のような悪臭が立ち込める.これをさらに放置すると臭いは取れないので注意しよう.私の高校時代,山岳部のテントがまさにこれで干したりしてもめちゃ臭かった(笑)
ちなみにスタッフバックに収納する時はこんな感じでくるくる巻いていく.
換気と結露について
もはや永遠の課題ですね.
ダブルウォールでもガンガン結露します!!諦めましょう!!
ちなみに結露を限りなく少なくする技もある.
それは網戸&前室全開で寝ること.
これなら私の経験上ほとんど結露しません(笑)むしろ寒い方が寝やすかったりするのでよくやってます.テントにも一応換気口が付いていますがあまり効果は感じず…
あと換気について…
私はほとんどテント内で料理しますが必ず気を付けているのが換気.いくら寒くても網戸は全開でやってます.テント内の一酸化中毒は死因として悲しすぎるんでほんと気を付けましょう(笑)
片付け
帰ってからすぐに干す
これに尽きます.外が雨なら私は紐やらを駆使して室内で干したりもしますね(笑)
5年で生じた不具合
総じて完成された完璧なテントだと思う.今のところホツレや破れもない.これといった不具合もなくこれほど道具を使いこめるものを作るモンベルは流石だ.しかし長持ちさせるには定期的な使用も不可欠なのでその点は留意して頂きたい.夏の熱のこもった押し入れでテントをしまうとひと夏で寿命が来てもおかしくない…
ショックコードの交換
特筆すべきはやはりショックコードの交換.だましだましゴムの張力が無くなる度に短く切って調節していたがやはり70泊目くらいで限界がやってきた.アウトドアの用品店でショックコードをm単位で購入し自分で張り直しました.3型のポールで全長4.02mでしたのでその7割の長さを購入.まあポール2本分で6.0mもあれば十分だと思います.
臭い
これは言わずもがもしれないが流石に度重なる設営で流石に臭くなってきた…しかし結露は拭き取って収納するようにしていたし,撤収-出発の間時間があればなるべく乾かすようにしていたので他のユーザーに比べてかなりマシだとは思う…
基本片付けは天日干しするのみだったが,臭いに耐えかねて一度浴槽で手洗いした.(ぬるま湯に蛍光漂白剤・柔軟剤の入っていない洗剤で押し洗い)
これで臭いはかなりマシになったが適切な処置であったかはかなり怪しい.
撥水性
やはり徐々に低下してきた感じはある.近々テント用の撥水剤を振ってあげようと思う.ただ高いんよなぁ…
何故3型を購入したか?
これは簡単でソロよりも複数人(~3人)で使えることを重視したからに他ならない.
これは社会人ならまだしも学生であればほとんどの場合山岳テントを買うような金銭的余裕もないので誰か一人テントがあれば活動の自由度が高まると思ったからだ.
さらに,山に入る際こうしたテントは「団装」と呼ばれ,パーティーでそれぞれが本体・フライ・ポールを分担して持つことで装備の軽量化を狙うこともできる.
最近ではソロで山に入る機会もかなり多いのでソロテントにも手を出してみたいところではある…
ソロでテント泊をするのに新しくテントを買うなら断然1型.
2型は居住性は素晴らしいが重量増加分に見合うメリットが私には感じられない(笑)
現行の吊り下げ式と旧スリーブ式の違いについて
一般的に吊り下げ式の方が結露しにくいと言われてはいますが,正直ほとんど変わりません(笑)
現役時代はダンロップの吊り下げ式の6テンでしたが上でも述べたようにジャカジャカ結露します.設営のしやすさも慣れれば大差なく立てられるので悩まなくてもいいでしょう.
テント設営事例集
以下ステラリッジの設営例です(笑)
天気が良い&人がほぼいない&ロケーション最高の場所でテントを張るなんてのは5年使っても正直中々できません.私の場合ほとんどがむさくるしい場所(公園・登山口駐車場・空き地)での設営なんかも多く,とても載せれるようなものではなかったのでいい感じの写真だけ掲載しておきます(笑)
何より「人がいない」これがか・な・り重要です!!最近キャンプブームがすごすぎてどこも人が多く萎えてしまいます…
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終わり