北海道原付ツーリング③|最北の国立公園はトコトコ走るくらいがちょうどいい【利尻島】【礼文島】

2018.9.2 4日目(初山別~稚内&礼文島&利尻島)

ケータイの目覚ましで目が覚めた.まだ朝の3:00だ.今日もまた長い一日が始まる.しっとりと濡れたテントのジッパーを下すとまだ辺りは暗く,星がキラキラと瞬いていた.

朝の準備の速さが旅人の練度に比例し,一時間で出発できるれば中々のもの.しかしこれが意外と時間内に準備しきるのは難しい.効率的に動かないと時間内に収めることは到底できなくて今回のスコアは1時間15分だった(笑).

暗い中キャンプ場に原付のかわいい音が響き渡る.山の中ならみんなゴソゴソしている時間だけどここは下界.起きていたのは私たちだけで少し起こしてしまったかもと申し訳なくキャンプ場を後にした.

サロベツ原野で優勝と叫べ

それにしても寒い.本州なら秋の終わりと言っても不思議ではないくらいの気温だ.原付にまたがっていると当然風も受け,体感気温はみるみる下がる.Tシャツ,フリース,カッパで確かガタガタしていたと思う.特に手が冷たくて痛いほどだった(笑).

「太陽早く登って来てくれ~」とだけが頭の中で渦巻いていたが太陽にすがることは辞め,短い区間で少しずつ止まって体温を回復させながら進む作戦に切り替えた.

道の駅富士見で飲んだ自販機の缶コーヒーは太陽よりも尊く,道の駅天塩で座った便座はこの世の真理とさえ思えるほどの幸せだった.

高さ99mの風車が28基並ぶ.

2時間ほど寒さと格闘していると一直線に整列した風車たちが近づいてきた.旅人に好評と噂なオントルイ風力発電所だ.高さ50mはあるだろうか?周りに建物がないので全く高さがわからない.とにかくでかい!

昨日の上平ウインドファームも良かったがここも捨てがたい良さがあった.朝からアツい景色に出会い始めて自然と寒さは感じなくなっていた.

これがサロベツの力なのか…!!!


今見返すといっこも再現できなくて笑う

アツい気持ちはそう簡単に冷めるはずもなく,北緯45°のモニュメントに出会えば感極まって記念に組体操(笑).

さらにはツーリングマップルごっこが始まる始末.「走るべき、道がある。」ツーリングマップルのこの標語が刺さりまくった(笑).

原付ですらこのカッコよさ!!!
私「適当に遠くまで行って合図するからゆっくり走ってきて~」

わざわざ原付を停めたりして撮った写真を後から見返した時に,

ああ…確かに僕たちは北海道を走ったんだなと…

物思いに後から更けることができるのでちょーオススメです.

リッキーの原付に括り付けたゴミ袋が残念すぎる卍

太陽が昇ってきた頃にはガードレールすらない区間に突入.広がる荒野に貫く一本の真っすぐな道.そして海の方に目をやれば遠くには利尻富士.

私は感激しまくりだった一方リッキーは「真っすぐすぎて途中から寝かけたwww」私「もったいなすぎる!!」

野寒布ノシャップ岬に来た時にはすでに時すでに遅し.サロベツのみなぎる力を浴びすぎたせいで,何を見ても聞いても私の旅情センサーがビンビン反応する体に魔改造されてしまった.

それ故…

ノシャップ岬にて

私「ええやん,記念に写真撮らな.」

土産物屋さんにて衝動買い

私「ええやん,買おう.」

私「ええやん.リアルな置物あるやん.」

??!!

??!!

のっっそ~と奴は悠然と去っていった.

これが北海道なのか…

エゾシカによってサロベツの力から解放された私のボケた脳がここでようやく正常に動き始めた(笑).きっとアドレナリンが出すぎていたのだと思う.

弾丸☆礼文島上陸作戦

稚内を後にする

一行は礼文島へと向かう.昼は稚内のスーパーのカツ丼を買って手短に済ませ,フェリーターミナルへ.学割で稚内-礼文は4720円,礼文-利尻は2680円だ.多少高いが交通費は惜しみなく投資してやる.毎食UNI丼だとこうはいかない(笑).

もちろん愛車も一緒だ.

船に揺られることおよそ2時間.旅人のお姉さんと話しをしているうちに北海道は礼文島・香深港に着弾した.さてさてゆっくり島時間を満喫しようじゃないか…と思っていたが滞在を許された時間は…

3時間半

まさに弾丸礼文島ツアーである.船便は意外と日程調整が難しく,天気なんかを考慮するとこれが最適解だったので仕方がない.と思い込むことにした.ちなみに2日後の天気は悪くて島は出ておいた方が無難な状況だった.

まずは澄海岬へと向かう.

礼文島は南北に26㎞の島に海岸線沿いの道がただ一本通っているちまっとした島だ.しかし侮ってはいけない.時間さえあれば南北歩こうと画策した程見どころが詰まっているのでずっと楽しみにしてきた.

今回は厳選して澄海岬,スコトン岬,桃岩展望台の三つを回ることにした.

澄海すかい

こんなキラキラした名前の岬は初めてだけど,この景色を見れば納得.うん.キミはスカイ岬という名前で問題なし!!どこか海外のような雰囲気さえ醸し出している.

スコトン岬

駐車場ですらこの解放感!!それもそのはずでスコトン岬は礼文島の最北端に位置していて秘境閑感がない訳がない!緯度的には僅差で宗谷岬に負けてしまってるのが残念だ.

岬の北方にはトド島が浮かんでいる.この日は結構晴れていたけどサハリンまでは見えなかった.サハリンなんてこれまで地図くらいでしか認識してなかったけど,きっと礼文とかサロベツみたいな大自然が広がってるんやろな…いつか行ってみたい…

ちなみに歩こうと思っていたのは西側の海岸.スコトン岬からずーっと歩いて行けるらしい…また来るしかないね♡

おかしなことに気に入った場所は一回行っただけでは物足りないらしく,一向に私の行きたい場所リストが減る目途は立たない(笑).

桃岩展望台

桃岩展望台は香深港の目と鼻の先とあってギリギリまでいられるように一番最後にもってきた.遊歩道のような細い道路をトコトコと上がってくると

白飛びしすぎて辛い…

ここはジュラシックパークのイスラソルナ島ぞ?いかにも恐竜が住んでそうな原始の地形て感じだ.白浜の三段壁のスケール程度じゃ感動できなくなってしまうかもしれない.こうも絶景続きだと京都に帰ったとき絶景ロスで死んでしまう未来しか見えない(笑).

これから行く利尻富士は雲の中.名残惜しいが利尻島に向かうべく香深港へ行かねばならぬ…出航は16:25だけど粘って15:50までいたから大急ぎでフェリーターミナルへと下った.

最北の百名山をめがけて出航

礼文島にいたのはたかだか3.5時間程度だったけど濃密すぎて香深港がすごい久しぶりにさえ感じてしまった.さっさと手続きを済ませてステンバーイ.そしてグッバイ礼文ちゃん.また来ます!

嬉しいことに出港の時間には利尻富士にかかっていた雲も取れ始めて…ズドンとかっこいい山頂が出てきた!秀麗な鋭鋒であるのは火山である故なのか?明日憧れの山に挑めるのがまた楽しみだ!

夢中で利尻富士の写真を撮っているうちに船は小一時間で鴛泊おしどまり港に到着した.

到着して暗くならないうちにキャンプ場へと向かう.

バイクを近くにおけるのは最高!!

今夜の幕営地は利尻富士登山の拠点,利尻北麓野営場.名前はいかついがしっかり整備されたキャンプ場だ.500円のサイト費を払ってテント設営も完了.適当にパスタをゆがいて食ったら疲れてすぐに寝てしまった.

4日目 走行距離:200.7㎞