【伯耆大山】ちょっと大山の南壁を登ってきた

2019.10.20(日)

そういや関西に住んでいると近いのに何故かあまり行かない中国地方.急峻な四国山地になだらかな中国山地って習ったけど全くその通りで…

中国地方って山深いんだけど,なだらかすぎてこれって山がそんなにない.ところが伯耆大山は別格でひと際でかく,海からかっちょよくそびえ立ってる.

今回はそんな大山を南壁から攻めたく行ってきた.今回は先輩のGUCCIさんと.やっぱりソロと違って寂しくなくて楽しい.何より登山口まで人権のあるお車で移動できるってのも素晴らしい!バイクは楽しいけど結局天気が悪いとズタボロになるからね(笑)前日は高速道路を使って登山口近くの道の駅までワープ.

そしてこれである.でんっっ!

いわゆる闇鍋!久しぶりに料理したわ!

適当に具材を鍋にぶち込んで火にかけていれば,勝手に出来上がるお手軽さは漢の料理って感じしかない.鍋で温まる季節になって秋を感じますな!しっかり2人で満腹になれば後は寝るだけの簡単なお仕事.さっさと寝て明日に備える.

Next Day

コーヒー豆を挽くGUCCIさん

朝食を食べて準備が完了した私「そろそろ行きますか!」

GUCCIさん「これが終わってないやろ!」

私「!!!」

そう,コーヒーは私たちの中ではマスト案件.四六時中香ばしい豆を摂取しないといけない体になってしまった.静寂の中,ゴリゴリと豆が挽かれていく音しか聞こえない一時は何物にも代えがたい.コーヒーを飲んだ後に向かうは,鳥取随一の観光地・鍵掛峠.この峠からは北側からとはまた違ったごつごつした山肌の大山が見られると人気の観光地だ.

今回はそのごつごつした山肌を登る.

鍵掛峠より伯耆大山を望む

紅葉の時期にはちょっと早かったけど…まあいいでしょう!合格!!

事前情報通り,鍵掛峠から桝水高原の区間は土砂崩れか何かで通行止め.車は鍵掛峠に止めて,この先は歩いて登山口の三ノ沢まで向かう.

三ノ沢と言えば漫画「岳」で三歩がテントを張って拠点にしているところだけどここはそんな雰囲気でもない.

そう登山口はここ.砂防ダムの端を登って行くらしい!!

ワクワクすっぞ!!気分は島崎三歩.クライムオン!!

バリエーションルートって聞いてたけどかなり踏み跡はあるし,予想外にも看板すら設置されてる.余裕やなと思いきやルーファイが必要な所もそれなりにあったりと.

砂防ダム自体は小さなものが段々畑のように山肌付近まで続いてて,直接石垣を登るって訳ではなく,こうして巻き道が付いている.ルーファイで右岸から巻くのか左岸から巻くのか初見では分かりにくいってのが注意事項かな.

砂防ダムとの対戦が終わると迎え撃つはその荒々しい山肌.ここをどう登って行くか考えただけでもワクワクする.

踏み跡を辿り南壁と対峙する.登り始めは晴れていたものの,稜線はガスで覆われ,その様は難攻不落の要塞かのような雰囲気を醸している.鍵掛峠付近では紅葉も始まりかけだったが,少し標高を上げるとこうして草の紅葉の真っただ中.

私たちはテンションが上がりまくって「ふぉーーー!!」「関西の涸沢やん!!」と叫びまくっていた(笑)

意外と登山者はそこそこいて早朝出発した方が何人か降りてきた.こう見ると斜度こそ急であるものの,踏み跡は比較的登りやすいように付いているようだ.

足場はかなり悪く,ゴロゴロした岩が転がっている.場所によっちゃ,踏ん張りがきかない箇所もあって慎重に通過した.

稜線に乗る手前はもはや壁.目の前に土が見えている斜面は久しぶり. 手を使ってただただ高度を稼ぐ.

稜線にまで詰めるとうっすらと槍ヶ峰が威圧するかのように浮かび上がってきた.

一瞬ここを登るのか…と緊張が走ったが

しっかり踏み跡が付いているので怖くはない.

いつまでもガスの中で今日は完全にダメな日だと諦めていたが,急に視界が晴れてきた.ありがてえ!!けれど…今までガスで分からなかったが…相当クレイジーな場所を歩いてる.こりゃ落ちたら命はないぞ…

しかも歩いている尾根の細いこと!道の幅は30cmくらいだろうか.万が一がないよう一歩ずつの足捌きに神経を研ぎ澄ませる.幸い風は無風と言っていいほど弱く,落ちたらアウトという緊張感はあったが恐怖までは感じない.むしろナイフリッジを歩けることが嬉しくて…嬉しくて…

あっという間に頂上に着いてしまった(笑)このまま帰るのはもったいないのでガスがしっかり晴れてくれるのを待つべく山頂でしばし待機.

槍ヶ峰,三ノ峰方面.
弥山方面.ここから弥山までは崩落が激しく縦走禁止とのこと.

一時間ほどまったりしていると…この絶景ですよ!!思わずシャッターを切りまくる.天気待ちをした甲斐があったってもんよ!ガスが一旦はけている今のうちに下山も開始することに.

振り返ってさっきまでいた剣ヶ峰を仰ぐ.関西にこんなしびれる山があるとは…

次は冬に来てみたい.

下山は元きた道を戻るだけ.行きとは違って高度感があって下りも楽しい!

下まで降りてくるとまた朝とは違った雰囲気に.ガスがあった方がカッコよかったかも(笑)ひとまずここまで来ると滑落の心配もないので一安心です.

鍵掛峠まで戻ってくると稜線は再びガスに包まれていた…完全に晴れとはいかなかったものの,見たい景色が見られたので今日は優勝!今日も素晴らしい一日でした!

終わり

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