スキーというのは上達がかなり難しいスポーツの一つだと思う.野球やサッカーなら競技人口も多く,それを指導する監督やコーチも多いし技術本も数多くある.一方でスキーは指導者はほぼいないと言っても過言ではない.多くのスキー場に併設されているスクールで上達する方法もあるかもしれないが,非常に高額で毎回利用するのはあまり現実的ではない.そうなると自主的に練習する時間が多くなる訳だが,闇雲に滑っても上達しているかは正直自分だけでは全く分からない.
そこでビデオの登場である!これは裏を返せば,スキーの上達には滑りを撮ってもらえる仲間が必要ということになる.どうにか頑張ってスキー仲間を見つけよう(笑).何かしらのコミュニティに属している人は一緒に滑る仲間がいることに感謝しなくてはならない.
目次
ビデオ撮りのメリット
メリットはやはり客観的に自分の滑りを見ることで分析ができるようになることに尽きる.そもそもスキーに限らず人は思い通りに体を動かすことはできない.
???と思う人が多いかもしれない.一度下の画像のように目を閉じて腕を地面と水平に広げてみよう.実際やってみて,鏡の前で確認すると最初から正確にできる人は意外と少ない.若干斜めっていてびっくりした人も多いのではないだろうか.
となれば当然,3次元的な斜面で日常ではしない運動が求められるスキーでは,自分の内的な感覚は実際の動きとズレてくる.ビデオ撮りは自分の主観的な感覚と客観的な動作をすり合わせることができる最高のツールなのだ.これを極めているのがアスリートなんだと思う.
お手本の滑りとは?
一口にスキーと言ってもフリースタイル,ジャンプ,アルペン,基礎,クロスカントリー…と色々あるがお手本となる滑りはありがたいことにYouTubeやInstagramにアスリートが多く動画を公開してくれている.
初めは「顔の向き」,「手の動かし方」,「股関節の動き」など要素毎に着目すると分かりやすいだろう.自分の滑りとお手本にするべき滑りを何度も見比べていれば何ができていないか分かってくる.擦れてなくなってしまうくらい自分の滑りの動画を見る癖を付けよう.
ちなみにリフトの上で滑りを確認すれば効率の良い時間の使い方ができる.トライ&エラーの修正はやはりビデオなしには考えられない.
撮影のポイント
必要となる機材はやはり専用のビデオカメラがあればいいが,最悪スマホでも問題ない.ここでは主に基礎スキーのビデオ撮りのポイントを解説しようと思う.
画角
ビデオ撮りにあたって画角はかなり大事だ.基本的にロングターンもショートターンもターン幅いっぱいが画角に入るように撮影しよう.赤で囲った枠がビデオの画角と思ってもらいたい.最初は慣れないが徐々にズームアウトしていけばOKだ.
初心者の人がビデオ撮りをするとどうしても人物を追いかけてカメラを左右に振ってしまう.そうなると「滑り全体」がとても見にくくなるので注意したい.
ビデオ撮りの姿勢
ブレブレの映像にならないようにしっかり脇を閉めて撮影しよう.定点でカメラを構えていてもバーン上の滑走者を画角に入れるには,最初かなりズームしておく必要がある.カメラが少しでも振れるとすぐにスキーヤーを見逃しブレブレの映像になる原因にもなってしまう.これは回数を重ねて慣れていくしかない.
滑り始める合図を決める
撮影者は撮影準備ができたらスキーヤーに合図を送ろう.ストックを振っても見えない場合が多いので手を横に振ると見えやすい.
まとめ
今回は簡単にスキーにおけるビデオ撮りの良さについて解説した.個人的に最も上達に手っ取り早い方法の一つだと思うので,是非トライして欲しい.
終わり
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