【レビュー】SPEED22をボロボロにするまで使ってみて【BlackDiamond】

日光白根山にて(9月)

基本的に情報が皆無のブラックダイヤモンド.今回はそのSPEED22を長期間にわたり使ってみて分かったことを報告しようと思う.

目次

概要

・カラー:2022年は2色展開
・重量:610g
・価格:15840円(税込み) ※値上げにより高くなっています

軽量化を優先し,アルミフレームやヒップベルトパッドなどを省略した小型の超軽量サミットパック.トップポケットが取り外せるほか,ビバークパッドとしても使えるフォームシートを背面パネル内に装備しています.

ロストアローHPより

使用感

使い勝手は非常に良い.一気室でシンプルな構造やジッパー等の破損の恐れのあるパーツもほとんどないのでザックらしくガシガシ使える.またフレームがないお陰で背面が柔らかく万人が背負えるザックになっていると思う.ちなみにザックカバーは付属しない.雨対策としては常に薄型の20Lのドライバックを持ち歩くようにしている.

パッキング

小さいものの完璧にアルパインザックの風貌.山を始めて間もない方ならポケットは多い方が便利かもしれないが,このザックは真逆のコンセプトと言っても問題ないだろう.一気室の荷室&雨蓋.実にシンプルな造りだ.私はこのシンプルな造りに惹かれて購入を決めた.

しかしフレームがないのでパッキングがすこぶる難しい(笑)上手にできてこの写真のような感じ.

別山にて(10月)

荷物が少ないと…このようにペチャペチャのザックが爆誕してしまう.軽くて使いやすいもののちょっとこれはダサいと言わざるを得ない(笑)しかし機能性は私は大変気に入ってるので雨蓋が潰れない(であろう)SPEED ZIP 24を密かに次の候補に考えている.

蓬莱山にて(11月)

ちなみにキレイにパッキングするコツとしてはメインの荷室をフルに活用して雨蓋にモノを入れすぎないこと.これに尽きると思う.

雨蓋のポケットも大きくてついついモノを入れたくなる.

外付け

他の山用のザックでできる外付けは一通りできる.ストックはもちろんのこと,ピッケルホルダーも備わっているので積雪期にも対応しているのが嬉しい.

ヘルメットを外付け・伯耆大山にて(10月)
アイゼンの外付け・四阿山にて(3月)

自由度の高い拡張性

さらに私が気に入っている点は,腰ベルトが取り外しできるということ.主に日帰りで使うこのザックには極端に重い荷物を入れて長時間歩くことはない.そこで腰ベルトの簡略化されたこのザックに行きついたのだ.

スピード22はトコトン軽量化を目指せるザックでなんと雨蓋も分離可能だ.(私はこの状態で使ったことはないが…)ちなみに私は赤いコンプレッションベルトは普段使わないので背面パッドと共に収納している.

さらに背面に仕込まれているパッドも取り出すことができ,ビバーク時の緊急座布団としても使える.私も数回これのお世話になったことがあり,重宝している.正に縁の下の力持ちといった存在だ.

気になる耐久性は?

正直そんなに良くはなかった.長期間色んな山に連れ回して(100日は間違いなく使ったと思う)寿命がきただけかもしれないが肩紐の縫製部分がほつれてきたのだ.生地自体が破れたり穴が開くような致命的なトラブルはなかったものの,ブラックダイヤモンドにありがちな縫製の甘さがあらわになってしまった.

まとめ

機能面は問題なく秀逸な日帰り用のザックだ.縫製がイマイチなのが残念ではある.しかし山に限らず旅先にも持ち運びしやすく,長期の全国の山を巡るツーリングにもこのSPEED22は応えてくれたので今では良き相棒となっている.肩紐が千切れるまで使ってあげたいところだ!

千里浜なぎさドライブウェイにて(9月)

終わり