【レビュー】アルパイントレッカーは役に立つ?【BCA】

アルパイントレッカ―

これから山スキー(バックカントリースキー)を始めようとする方.山スキーの道具の高さを見て衝撃を受けたのではないでしょうか?

何を隠そう!!私自身もその一人.どうにかして安く道具を揃えたい!!!

インターネットの広大な海を彷徨い,行きついたのはこの商品.BCA(Back Country Acsess)社のアルパイントレッカ―.そこで私自身が使用して感じたことをまとめてみようと思う.

目次

アルパイントレッカ―のメリット

・ゲレンデスキーのブーツ(アルペンブーツ)で山に行ける

・安い

・リセールバリューが高い

この三点に尽きると思う.何よりゲレンデスキーをしている方にとってスキー板やビンディング,ブーツは揃っているのに山スキーを一式揃えるとなると規格が異なり新たに全て買い直す必要がある.これではあまりにも敷居が高い.

一応アルペンブーツ専用のツアービンディングなるものがマーカーやサロモンから提案されてはいるが高額で山スキー専用のテックビンディングとそう値段も変わらず気軽に試せる価格とは言い難い.

しかしアルパイントレッカ―であれば既存のビンディングにポン付けで山スキーが体験できるという訳である.しかもこの商品は比較的安価で購入することができるというのも利点である.私は中古市場(メルカリ・ヤフオク・ラクマ等)で状態のいいものを1万円以下で購入することができた.

アルパイントレッカ―のデメリット

当然デメリットも存在する.アルパイントレッカ―のデメリットは以下の通りだ.

・登りとスキーで逐一ビンディングのソール長さを変更する必要がある

・登りにブーツのかかとがビンディングに干渉する

・どんなにセッティングしてもガタガタ

・下駄を履いたように高くなる

やはり一番頭を悩ませるのは登坂時と滑走時でビンディングのソール長さを変更しなければならないという問題だろう.私の場合スキーブーツのソール長が305mmと比較的大きく,ブーツそのものをビンディングに取り付けた時とアルパイントレッカ―そのもののをビンディングに取り付けたときで大きな差が生じたことが原因である.

そのため登坂時と滑走時でその都度ドライバーでビンディングの調整する必要がありかなり苦労した.

また登坂時にはブーツの踵部分がビンディングのヒールピースと干渉し,心地良いものではなかった.

さらにアルパイントレッカ―とブーツの立て付けがかなり悪かったことやアルパイントレッカ―を履くことで下駄のように高くなり足元がかなり不安定だったことも特筆すべき事項であろう.

アルパイントレッカ―とブーツ

まとめ

総じてアルパイントレッカ―は使えないというのが私の結論だ.数km以内,500m以下程度のハイクアップを年に2~3回こなす頻度であれば構わないが,とてもそれ以上の山行はできないと感じた.しかし山スキーとはどういうものか??ということを私に教えてくれた道具であるので,はまるかどうか分からないけれどとりあえず山スキーを始めてみたいという方は検討してもいいかもしれない.

アルパイントレッカ―

終わり

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