今回はかなりニッチな話.アウトドアで使うタオルって実はかなり難しい.一般的な綿や化繊でできたいわゆる「タオル」はどこの家庭にもあり,ついつい登山や自転車ツーリング,バイクツーリング,キャンプ,旅行等に持って行ってしまう.だけどそういうタオルを一度濡れたものに使ってしまうと乾く暇なく,大抵お荷物になってしまう.もちろん絞れば再度使うこともできるが機能の低下が甚だしい.
アウトドアで使うタオルには絞れば何度でも使えることが求められるのだ.
各種メーカーからはアウトドア用の軽量・速乾のミニタオルなども販売されているが,今回はより多用途に使えるスポンジタオルを紹介しよう.
目次
スポンジタオルとは
このスポンジタオル,そもそも日常生活でもかなり使えるため色んなジャンル向けに売られている.水泳用スイムタオル,ペット用タオル,水回り用クロスなど挙げればキリがない.ちなみにモンベルからはソークアップタオルという名前で同様の商品が出ている.
今回私は洗車用で売られていたスポンジタオルを購入した.これらはいずれもPVA(ポリビニールアルコール)という素材で作られているため用途が何であっても問題ない.しかしこのスポンジタオルは速乾タオルの考え方とは根本的に異なる.登山でいうなら雨の中レインウェアを着るか,水着を着るかくらいの差がある.速乾タオルはあくまでドライなまま使用するのが目的なのに対してスポンジタオルは水を吸い上げることに特化することが目的なのだ.
各種性能
重量
私がわざわざ紹介したかったのはスポンジタオルが濡れても軽量であることに他ならない.スポンジタオルを完全に乾かす前(絞っても水が出ない状態)で46gというのは驚きである.
しかも完全に乾かすと先程の半分以下となるのはかなり衝撃だ.ただしこのスポンジタオルのデメリットとして完全に乾いた時に濡れたものを拭こうとしてもすぐに水を吸わないので注意したい.
一度完全に水で濡らして絞る行程が不可欠だ…
遅乾性
上で述べたようにこのスポンジタオルは特性上,完全に乾くまでかなりの時間がかかる.この特性があるからこそすぐにタオルとして使えると言い換えることもできる.完全に乾かす前(絞っても水が出ない状態)から完全に乾くまで6時間ほどかかってしまうのは致し方ない(笑)
吸水性能
そして次に紹介したいのが吸水性.スポンジと名付けられるだけあってその吸水性能は半端じゃない.
一度水の中にヒタヒタに浸したスポンジタオルを絞ると…
なんと148㎖も絞り出すことができた!!
耐久性
耐久性は正直良くない.先代のスポンジタオルは8年目でその寿命を全うした.乾燥を繰り返すたびにタオルにダメージがいく感じは否めない.最終的にはバリバリにひび割れてしまった.しかし価格とその性能を考慮すると決して悪くはない耐久性と思う.
使えるシチュエーション
雨の中のアウトドア
雨の中の登山.雨の中のテント泊.雨の中のツーリング.聞いただけども修行ムードが出てくるが,それはモノが濡れることに怯えているからに他ならない(笑)
スポンジタオルがあるだけでかなり気が楽になることを知ってもらいたい.
登山
晴れを狙って山に行っても雨に降られるなんてことはよくある話だ.長時間激しい雨の中行動していると,どんなレインウェアを着ていようが否が応でも内も外もびしょ濡れになってしまう.日帰りなら大したことはないが翌日も行程を残しているならかなり辛い状況だ.しかしスポンジタオルがあればほとんどの濡れたものを拭きとることができるしそうすることで乾燥がかなり早くなる.さらに濡れた手でスマートフォンを使っても全く操作できないが,スポンジタオルの導入でこれも一挙に解決できる.
テント泊
雨のテント泊もめちゃくちゃ楽しい訳ではない(笑)最悪なのがテント内浸水,テントの設営作業&撤収作業だろう.特にテント内浸水は絶望的だ.テントを張る場所が悪かった自分自身を責める他ないが,場所を選べないことも多々ある.水でヒタヒタのテントで辛うじて寝るにはスポンジタオルの存在が欠かせない.さらにテント内で汁物の料理をぶちまけた時にも使うなんてこともできる(笑)
ツーリング
何も自然の中だけで活躍する訳ではない.自転車やバイクでのツーリングは突如として大雨に遭ってしまうこともある.こんなとき,濡れた自転車のサドルやバイクのミラーやヘルメットを拭いたりするのにも大活躍する.
テント結露取り
雨じゃなくてもモノは濡れてしまうというのが世の道理.特にいつ何時もテントの結露には悩まされるものだ.この結露を取らずに撤収してしまってもいいが,それだと濡れたテントは感覚的に倍くらいの重さになるし,何よりテントを乾かさず濡れたまま放置すると臭くなる.
そのため私は毎回結露でテントが濡れるたびにスポンジタオルで拭き取るというのがルーティンになっている.テントは濡れるものとして使うと気が楽だ.
温泉や銭湯でのバスタオル
今まで紹介してきたのは雑巾としての役割が近いかもしれない.しかしULを目指すからには複数の機能を兼ねることが必要不可欠になってくる.ただの旅行やキャンプなら複数タオルを用意しても全く問題ないが,ミニマリストやULを狙うならここは同じスポンジタオルで済ませるべきだと私は思う(笑).
もちろん汚れたタオルで体を拭くことは抵抗があるので温泉の洗い場でボディソープ等を駆使して洗えば問題なく温泉や銭湯用のバスタオルとして機能する.洗い場がないときは…諦めて体を拭こう…(笑)
その他
使えるシーンは正直無限大だ.釣りやパックラフト,沢登り,サーフィンなどなど濡れる要素なあるアクティビティには本当に万能だと思う.私はさらにスキー板の水気を拭き取るときなんかにさえ使っている始末である(笑).スポンジタオルはホームセンターなんかで安く買えるし是非試してみて欲しい.
終わり
この記事が良ければ下のいいねをポチッとして頂けるとブログ運営の励みになります!!