目次
概要
2021.6.20(日)
前日夕方にGUCCI氏がトレーニングを打診してきた.暇をしていたので,白山北方稜線の周回をするのはどうですかと投げるとまさかの快諾.全く心の準備が出来ていないまま,いきなり長距離の周回に挑むこととなった(笑).
ルート:一里野~加賀禅定道~大汝峰~御前峰~楽々新道~一里野.
まあそれなりにタフなので自信がなければ日帰りはオススメしない(笑).
・駐車場
加賀禅定道の登山口は車は3台程路肩に駐車できるスペースがある.駐車スペースがない場合は新岩間温泉の駐車場へどうぞ.こちらの方には区画もトイレも備わっている.
・加賀禅定道
長距離の残雪のトラバースを強いられた.軽アイゼンは持って行った方が無難.それ以外はかなり良好な状態で登りやすかった.楽々新道のような沼区間は少なく,さらに木道が整備されている嬉しい仕様.
・楽々新道
刈払い直後で藪っぽさはなく快適.しかし残雪がまだ多く残りかなり嫌らしい箇所も多い.また登山道が火山特有の水はけの悪い土壌のため沼のようになっている箇所が多く難儀した.総評として登るのも下るのも楽ではない.
山と高原地図標準CT:19h15min(休憩無し)
実績:12h31min(休憩込み)
標準CT比:65.0%(休憩込み)
自分用経費メモ
ETC&ガソリン:3500円
ひめの湯 :500円
詳細
加賀禅定道~四塚山
2:30起床,3:30スタート.1.5時間程仮眠できたので良かった.オールは帰りに事故る可能性が上がるから出来るだけ寝ておきたい.
夏至の前日ということもあって5時前には太陽が昇ってくる.ブラックスタートを多用する私にとって有難い.閃光を浴びると何となく元気が出て行ける気がしてきた.
天気も上々.雨上がりで空気も澄んでいる.
ようやく白山母体がお出まし.
うーーーーん…遠いねぇ!!
ずっと視界が開けていて地図を見ずとも概ね自身の歩く位置が分かるのがまた残酷だ.
枝折峠からの越後駒ヶ岳とか平ヶ岳を彷彿とさせるアップダウンの少ない稜線が果てしなく続く.
百四丈滝もお出まし.北方台地とも相まって秘境感がすごい.
ルート上には猿のう〇こがたくさん.出したてホヤホヤでツヤツヤ.踏まないように注意する.鹿の糞はいいけど猿のはなんか嫌(笑).
奥長倉避難小屋にて1回目の大きな休憩.2階建ての立派な小屋で詰めれば20人くらいは寝れそう.
足元は雨上がりのせいで草木に付いた水滴を漏れなく拾ってびしょびしょ.パンツの裾もシューズも不快で仕方がなかった.
振り返ると麓の一里野が遥か彼方に.
この地理的景観はすごいわ…
平らな台地が果てしなく続く感じは北海道の大雪の感じすらある.
しかし白山北方は元が一つの山塊ではなかったらしい.
30~40万年前には天池室の辺りを中心に加賀室火山,10~15万年前には地獄谷を中心に標高約3000ⅿの古白山火山が存在したとのこと.見えている台地が実は悠久の時を経て溶岩が重なり,浸食されて今の景観になっていると思うと鳥肌が立つ.
百四丈滝のアップ.次はスキー履いて間近に雪のお釜を見に行くぞ!!
標高を上げると火山と切り離せない高層湿原も出てきた.ほとんど水平移動で全く標高は上がらないものの,木道のお陰で濡れずに歩けるのは有難い.
残雪も豊富.嫌らしい所にしか付いていない.随所で肝を冷やすトラバースを強いられた.
GUCCIさんは普通のトレランシューズでソールが柔らかいのもあってちょっと辛そう.
笹藪を軽く漕いでなるべくトラバース区間を短くしたりもした.
ようやっと四塚山にとうちゃこ.ここまで5時間15分.誰一人と遭遇せず静かな山歩きを楽しめた.
大汝峰&御前峰
ここからは白山母体の大汝峰と御前峰へ.
ハイマツ帯を行く.管理された道は枝が人にビシバシと攻撃してくることもなく不覚にも感動してしまった.
最後の大詰め.
ほい!!頂上.
こっから見る剣ヶ峰と御前峰が好きだ.
3回目の休憩はコーシーで優勝!!
最近は湯を沸かしてからコーシーを作る元気や時間のない登山ばかりのため代用品の缶コーシーだが,それでも美味い!!
白山東面台地へと続く小白水谷.頑張ればまだ滑れるかも(笑).
翠ヶ池もようやく湖面が出てきたようだ.2ヶ月前は完全に雪に埋まってたのに.
ここを登ってようやく折り返し地点.わらわらと人が降りてきて落石がちょっと怖い.
2ヶ月ぶりの白山でした.白山はこれで通算5回目.毎度違う表情を見せてくれて最高の山だ.
いつもの撮ってる恒例構図.
6月10日に市ノ瀬~別当出会が開通して初めて晴れた休日ということもあって流石に人が多い.ここしばらく全く人と遭わない山行ばっかりだっただけに,そういや夏山はこうだったと思い出した.
復路の大汝峰は大きくトラバース.
白山の西斜面を流れる湯の谷.ここもいつか滑りに行きたい.
楽々新道
七倉山まで戻ってきた.ここから長大な尾根を帰るのか~
ただただ残雪がないことを祈る.
楽々新道は文字通り楽ではない.勾配は緩いものの,永遠に登山道が沼なのだ.ストックがないと降りるのは精神的に辛いかも.
ややカロリーが足りずにハンガーノック気味.小桜平避難小屋で補給することにしたが手前の残雪のせいでサクッと辿り着かん(笑).
「ここから岩間道の駐車場までCT150分ってマ???!!!」
意外と厳しめのコースタイム設定で全く帰れる時間の目途が立たない(笑).
無心で標高と距離を稼ぐ修行開始.心を乱さず淡々と目の前に迫る障害物を交わして進むことに専念する.
残雪にぶち当たると心が乱されてその都度ぶつぶつキレながら
終盤は快適ロード.刈払い直後なのは僥倖だった.
最後のロード区間の5km程はジョギングも交えつつ.
計画が甘々だったのでロードのデポしたら楽ということを失念していた(笑).
おつかれやまでした.
終わり
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