登山でのご飯て結局何が良いの??【研究レポート】

山登りの際に失われるカロリーはあほみたいに多い.基礎代謝で消えていく分と運動して消える分を合わせると普段取るような食事からでは賄えない.かといって山に多くの食糧を持ち込む訳にもいかず,結果として体内の脂肪が燃えることになる.ダイエットの視点から見ると登山は優秀かもしれないが,遭難する可能性も考えればゾッとする.下山しても体重は変わらず,非常食はもちろん行動食や水が余ったという状況が目指すべき理想形である.今回は山でカロリーを補うための「ご飯」について考えてみる.

等記事は研究中の為順次追記していきます.

目次

星5つ ☆☆☆☆☆

塩分タブレット

急登を登る前に食べればブドウ糖のおかげで一瞬めちゃ元気になるのでオススメ.登山口で食べれば一番しんどい登り始めの30分を快適に登ることができる.ラムネでも代用できるが量は少ない.最近トップバリューのブドウ糖タブレットなるものを発見したがそれが一番良かった.

ちなみに水だけ飲んでいると突然しんどくなるのは塩分不足.水をがぶ飲みして腹を膨らませているとハンガーノックで途端に動かなくなり,何度かこいつを持っていかずに苦しんだ.

一つ一つが個包装されているので下界で全部剥いていくのが基本.
塩分タブレットの個装を剥くと何g軽量化できる?

ねり梅(梅肉)

塩分補給に塩分タブレットを一個ずつ食べるにはめんどくさいという局面が多い.するとついつい塩分補給の機会を失うということも少なくない.そんな時にはねり梅.チューブ故軽量コンパクト.塩分量も多いので大抵の山行なら1本で事足りる.加えてミネラルも豊富ときた.これといった弱点がなくオススメ.

塩分量が多いので適切な摂取の仕方はこちら

ウイダー

塩分タブレットと同様に登山口に到着してすぐに胃に流し込む.すると登山で止まりたくなる90分後くらいにマルトデキストリンのお陰でめちゃくちゃ元気になれる.日帰りくらいの荷物量なら持って上がるのもOKだが縦走には重くてかさばるから不向き.しかし疲れすぎて食欲がないときのウイダーほど美味いものはない.酷暑の登山なんかではお守り替わりに持っておいてもいいかもしれない.そして冬は凍らないという圧倒的なメリットもある.

大福

レパートリーも豊富で腹持ちが良い.潰れてても気にならない.そして満足度も高い.行動食に課金できる余裕があれば苺大福なんかは至福.1個150円近くするが全く飽きることがない.おにぎりより入手しにくいのが難点.

カレーメシ

アルファ米界の超新星.多少高いが尾西のご飯を始めとしたアルファ米より安あがり.容器はかさばるので下界で一食毎にジップロックで小分けするのが良い.1食で2つ食べると800~900kcalとなり満足感も非常に高い.泊登山なら毎食これでもいい.

星4つ ☆☆☆☆

おにぎり

日帰り6時間以内なら正直昼飯はこれで十分.はたまた菓子パンでもいい.全国どこでも入手できるのが素晴らしい.夏の日帰りでは大抵2~3個持って上がる.もちろん自作おにぎりでもいい.テント泊の初日の昼飯用に持って行く場合も多い.腹持ちが良く食べていて満足感が高いが,エネルギーとして効いてくるのはかなり遅いので腹が減る前に食べないと本来の効果は得られない.気温が低くなると凍りはじめ,激マズとなるので注意.冬山ではポケットにでも入れておかないととても食べれたものではない.

↑グリーンシーズンの場合,私は20km以下,獲得標高1500m以下の山行なら大抵この組み合わせで臨むのが最近のトレンドになりつつある.

アンパン

コスパ最強!!行動食を安く済ませたいときにはこれ.とにかく安いので2袋くらい持って行ったりする.省スペース化に潰して持っていくというのも一案だ.もちろんテント泊でも日持ちする(適当)ので最高.圧縮してもとくに問題なく食べれるのは素晴らしい.ザックに容量がないのなら予め潰してパッキングするのも一つ.気温が低くてもそれなりに食べれる.

しかし食べ飽きて食べる気力が湧かないのが最近の悩み.余って下界に持ち帰った日には地獄で無理やり胃にねじ込むという作業が待っている.

チョコレート

山の非常食,行動食にはチョコレートというのはあまりにも常識.特にブラックサンダーが美味い.コーヒーがあれば無限に食べれる.しかし,気温が高いと溶けて地獄絵図になるので注意が必要.私は6~10月の間は封印することにしている.食べられる時期に制約があるので☆4つ.

棒ラーメン

下界でも好んで食べるくらいには美味い!そして安い!そもそもなんで普通の袋麺じゃないかというとかさばらないから.棒状であることはザック内の省スペース化に大いに貢献してくれる.おススメは屋台とんこつ味.こちらも2束で600kcal程.泊登山では1袋1食が基本だろう.

星3つ ☆☆☆

団子

日帰りロングトレイルの定番といえば団子.腹持ちもよく食べてて幸せ.さらに破格の100円なのも素晴らしい.しかし持ち運びが難しいのが難点.容器のデメリットが大きくてやや残念.

ドライフルーツ(乾物)

私的にプルーンと干し芋は最高.他にもマンゴーやパイナップルを混ぜたりしても変化があって楽しい.ビタミンも豊富なのでテント泊のときはかなりの割合で持って行く.さらに積雪期でも凍らないのが素晴らしい.

柿の種

そこそこカロリーもあって,口が渇いていても思いのほか食べやすい.山に持ち込む際はジップロックに入れている.ジップロックの代わりにペットボトルなんか入れてみるというのも一つ.しかし一度に大量に摂取しにくいのでポケットなんかに入れてこまめに食べる必要がある.

練乳

そのまま吸ってもいいし雪にかけてもおいしい.注意点は高度を上げると気圧差で中身がバーストする恐れがあるので定期的に容器を開ける必要がある.液体の飴と考えるとゴミも少なくて良い.似た系統に蜂蜜やマヨネーズの直飲みなんかも挙げられる.

ようかん

小さいにもかかわらず衝撃の満足感を得られる.個人的には非常食,行動食には冬はチョコレート,夏はようかんがいいと思ってる.難点はチョコレートよりも重いこと.ゴミがネバネバなのもデメリットか.

グミ

山では自然を求めに来ているのに口はゴリゴリの人工物を欲しているときに最適.それなりにカロリーもあるって悪くない.ポケットに入れて歩きながら食べるのに良い.特に下りに集中が切れてきたときに効く.コーラ味なら山でコーラが飲みたくてもグミでなんとか誤魔化せる.

ソーセージ(生食)

山のQOLを手軽に向上させてくれるので気に入っている.ソーセージは実は生食可能!慣れれば生でも全く問題ない.2021年は行動食にこのソーセージ生食が多かった.抵抗がある人は多そうではあるが,カロリーも高くオススメ.テント泊ならパスタを茹でるついでにソーセージを茹でるのも一手.

パスタ

味のレパートリーも多くてそれなりの満足感も得られる山で食う飯の王道だと思う.水はパスタが浸かる程度で十分仕上がる.ゆで汁を無駄にしないようスープにして飲むのが通例で,界隈で捨てている人が叩かれている図を良く見かける.個人的には余分な水があってもパスタがすぐに乾くのでそのままソースを入れることも多い.

白米

腹持ちは抜群だが,炊くのに多少時間が必要.そもそも米をコッヘルで炊くのは難しくて,慣れていないと底に米が焦げ付きやすい.チタンのクッカーだと間違いなく上手には炊けないだろう.さらに噴出した煮汁がコッヘルにこびりついてこれも取るのは大変.

アルファ米

軽い!!美味い!!お手軽!!の三拍子がそろった文句のつけようがないのがこれ.お湯を入れるだけで飯ができる容易さには脱帽する.味のレパートリーもあるので可能なら積極的に利用したい.ゴミが少ないのも良い.ただし高価で中々買えない.学生には厳しいす…

星2つ ☆☆

フルグラ

みんな大好きフルグラ.しかし山では牛乳が飲めないので乾いたまま食べるのがデフォルト.なんせ喉が渇く.ワンチャン粉ミルクを導入するのはありかもしれない.栄養面では炭水化物の他にビタミンも取れるのが良い.ただ食べ過ぎると食物繊維のせいで腹を壊すことになる(実証済み).あとこればかり食べてると飽きが早く補給が苦痛.主食の代わりにはならない.

ナッツ

最安でカロリーを摂取するにはこいつしかない.脂質が多く,水がなくても食べやすいのはありがたい.ただ食べ過ぎるとニキビが増殖する上に確実に腹を壊す.(実証済み)そのため多量の摂取はオススメできない.バタピーの罠には気を付けよう!!ほとんどが脂質のため,エネルギーとして効いてくるのが遅く大量に食べてもすぐに元気にはなれないのが残念なところ.ミネラルが多いのは評価したい.ドライフルーツやフルグラと混ぜたりして応用もできる.

カップ麺

山のカップ麺最高!!どこでもお手軽に優勝できる.ただ火器を持って上がる必要があるので私はゆるふわ山行にしか持って行かない.お湯で作ってもいいが大体ぬるくて微妙なので全くオススメしない.猫舌の人ならいいかも?

じゃがりこ

粉々にしてお湯入れて加熱したらポテトサラダになる.文明的な食事には近づくがじゃがりこを普通に食べて胃の中でポテトサラダにした方が効率的という説もある.持って行くときはジップロックに入れると良い.

星1つ ☆

カロリーメイト

非常食には軽くていいかもしれないが行動食では絶対に食べたくないランキング一位.口がぱさぱさになるし,何より美味しくない.似たものとしてソイジョイとか一本満足バーが挙げられるがそれらも同様.さらにパッキングの際に粉々に砕ける恐れもあるので入れっぱなしの非常食としての存在価値もない.

果物

山でのQOLは爆上げだがとにかく重い.バナナなんかは痛みやすくて取り扱いが難しい.私の祖母は重い果物をハイキングによく持って来ていた.しかし個人的には山で食べても登る前か下山後がいいと思う.特に完全燃焼した山行の後のバナナは秀逸で腹持ち良くとりあえず温泉に浸かるエネルギーくらいは賄える.

サラダチキン

テント泊のQOL爆上げアイテム.要冷蔵であるなんてことは知らん.常温で二日くらいなら大丈夫(実証済み).パスタとの相性も良い.難点は重い&ゴミがべたつく&カロリーがない.ある程度荷物に余裕があれば検討したいが大体キャパがなくて除外される.この他派生形にパウチのハンバーグなんかもあり.

まとめ

そもそも山は保存性が高くてカロリーのあるものというキツイ縛りがあるからほとんど選択肢がない.最近は山で食べる行動食が毎回ほとんど同じでレパートリーがなく,どうしたものか非常に困っている.特に高負荷の山行下では固形物やパサパサしたものは喉を通らず結局ウイダーみたいなゼリー飲料に頼る山行が多くなってしまうのが実情だ.

 荷物を軽くして快適に山を登るにはまずは食糧から.測ってみるとザックの重さのかなりを食糧が占めている.逆に言えば軽量化は己の腕次第というところだ.新しい装備を買って省スペース化と軽量化が実現しても食糧が足を引っ張ってしまうなら意味がない.これからも食糧の最適解を模索していきたい.

終わり

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