旅の折り返し
2024.8.14
肌寒さで目が覚めた.昨日までの曇天が嘘のように果てしなく青い空が広がっていた.中々こんなに清々しい朝もないだろう.大した朝飯もろくに食べないまま,ただただ走りたくなりツーリストキャンプを後にした.


久しぶりに街を見た.草原の街ツェツェルレグ.コンパクトながらもガソスタやホテル,飯屋なんかは揃っていた.街の外れには名所のボルガン山に仏像が鎮座しており,高台からは街が一望できた.


今日は旅の折り返し.できる限り西進し,テルヒーン・ツァガーン湖まで行ってみたかった.されど雨なんかに一日でも阻まれるとバイクでは中々届かない.最終到達点をタイハル岩に定めることにした.嗚呼,バイクは天気に翻弄されるなんと不自由な乗り物か…
タイハル岩は地元の人も訪れる観光地らしい.歩き方に載っているからひとまず来てみたが知見がないとイマイチすごさの分からない岩だった(古い時代の色んな文字の落書きがあるらしい…).この岩を模した置物が売られており失笑してしまった.


タイハル岩のすぐ西側に小さな街があり,ガソスタや飯屋があったので早めにピットイン.西進する分にはどこまででも進みたくなるが,ウランバートルへ帰ることを考えると500km程度はあって気が滅入る.今日はまだ良いが明日の天気がまた微妙なのだ…さあ帰ろう.
相変わらず死ぬほど何もない幹線道路沿いはどこまで行っても草原が広がっている.たまに国道脇の丘陵にバイクで入ってダート遊びをしながらのんびり進む.



ウランバートルへ戻る道がこの国の動脈の幹線道路ということもあり,たまにコンビニがあったりガソスタがあったりとでかなり安心感がある.交通量もそれなりにあって,車は確実に100km/h以上で走り去っていく.今回のバイクは精々75~80km/hで巡行するのが精一杯なので道を譲りつつ走る.

帝国の都・カラコルム
腕やケツが痺れてきた頃にbig cityカラコルムに到着.この街の魅力はモンゴル帝国の一大都市だった歴史浪漫に想いを馳せることに尽きるだろう.草原のど真ん中にそんなにでかい都があったのか全く想像できない.

その街の栄華の片鱗が垣間見れるのがエルデニ・ゾーという史跡だろう.言うなれば良くある仏教施設のはずなのだが,何故か既視感がなく独特な雰囲気でとても良かった.



スーパーで買い出しを済ませ,今夜の寝床探しへ.毎度眺望が良く,適度に幹線道路から近く,かつ電波の入る場所を探して幕営している.今夜も無事にベストなテン場を発見することができた.この光景が拝めてモンゴルに来て本当に良かったと実感した.


終わり
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