山スキー関連商品を買い集めるにあたって強い見方となるのが海外通販サイトだ.もちろんリアル店舗なら経験豊かな定員さんから話を聞いたり,購入したギアに不備や故障があってもきっちり対応してもらえるという圧倒的なメリットもある.しかし…登山用品,とりわけ山スキーにかかる金額は正直目を疑ってしまう程高額なものが多い.それならばある程度のリスクは理解した上で格安で個人輸入してしまおうという訳だ.
目次
海外通販を使うメリット
国内より安く買える
海外通販を使うメリットの一つはやはり「安い」ということに尽きる.
しかしここで注意しておきたいのが何もかもが海外通販の方が安いという訳ではないことだ.ロストアローに代表されるような輸入代理店の努力でかなり割安に商品を購入できる場合もあるし,ある程度の数が売れる商品は国内のネット通販でも意外と安く買える場合もある.
国内では扱いのない商品も買える
2つ目のメリットとしてはマイナーな商品も購入できてしまうことにある.
品揃え豊富な都心部のショップやニッチなセレクトショップとて全ての海外メーカーの商品をカバーできている訳ではない.妙なコダワリで見たことも聞いたこともないような商品を手にすることができるというのも海外通販の強みだろう.
海外通販を使うデメリット
「為替レート」の落とし穴
日本円に対応しているサイトならカード決済は日本円で済むのだが,USドル$やユーロ€でカード決済を必要とされる場合も多い.その際に適応されるレートはおおよそは把握していても実際の請求額を見るまできちんとした額が判明しない.それをまずは頭に入れておこう.
「送料」の落とし穴
そして当たり前だが送料もかなりかかってくる.本体が安くても送料込みだと日本で買う方が安いなんてことがあったら本末転倒だ.
例えば配送方法が同じDHLだったとしてもサイトによって送料も異なるので結局商品をカートに入れて決済手前まで進めて送料も含めた吟味を地道に行うしかない.
「関税」&「消費税」の落とし穴
細かいことは省略するが個人輸入の場合,16666円以上は関税と消費税がかかる.そのため商品代+送料+関税+消費税が実際の支払う金額となる.この16666円の枠はあっさり突破してしまうことも多いので注意しよう.
私の例を出すと,50623円でビンディングを購入し,さらに2800円の消費税を玄関先で支払った.ビンディングに関しては関税はかからないらしい.ただしスキーブーツは靴のカテゴリーなので税率は高い為注意しよう.下記は過去の例.
購入品 | 購入金額 | 関税+消費税 |
ビンディング | 50,623円 | 2,800円 |
板&ビンディング | 150,491円 | 8,400円 |

(国際郵便は)配送に時間がかかる
商品を早急に手に入れたい場合も海外通販は厄介だ.一番安いオプションの配送方法だと2~3週間くらいはかかる.しかも今はコロナ,戦争等で不安定な国際状況となっている.配送もどれだけ影響を受けるか分からないので念頭に置いておこう.ただしDHLやUPS等の高額な配送サービスだと1週間くらいで届く.
過去の例をピックアップすると表のような具合だ.
SPORT CONRAD | UPS | 2022.8.23→2022.8.29 | 7日 |
Telemark Pyrenees | UPS | 2025.3.14→2025.3.19 | 6日 |
SNOWIIN | 国際郵便 | 2022.7.7→2022.7.27 | 21日 |
海外通販サイト一覧
Backcountry

アメリカのお店.私はシカゴに訪れた際に実店舗にも足を運んでみました!
名前は「バックカントリー」だがスキー専門ではなくもっと広くアウトドア関連の商品を扱っている.スキー関連もそれなりにはあるがアパレル関連の方が強そうな印象.ただしアークテリクス,パタゴニア,ノースフェイス等日本での知名度の高いブランドは個人輸入できないようになっている.
通貨はUSドル$で日本への配送はUPSのみ.
POWDER7

アメリカのお店.
上記バックカントリーよりもよっぽどバックカントリーな商品展開で少しホッとする(笑).アメリカのお店ということでやはり北米系のDPSやIceranticのようなメーカーに強いという印象.
通貨はUSドル$で日本への配送はFedExかUSPSの2択.
SNOWCOUNTRY

オランダのお店.
かなりニッチな商品を買える.商品展開も充実しているので個人的にはカタログ代わりにもしている.
ページ上部で通過と配送先が選択できるようになっているのでどちらも日本に選択しよう.配送先に応じて表示される金額が変わるようになっているようだ.スキー板と一緒にビンディングを購入すると無料で取り付けてもらえる.
通貨はユーロ€(&EU非加盟国通貨)で日本への配送はDHLとUPSの2択.
SNOW IIN

スペインのお店.発送は何故かオランダから.
海外通販ですぐに検索に引っかかるのがINNシリーズ.中でもスキー関連はSNOW IINとなる.他にも登山用品ならTREK IIN,トレラン&ランニングならRUNNER IIN,自転車関連ならBIKE IIN…と様々な姉妹サイトが用意されていて守備範囲がとてつもなく広い.
日本語対応のHP,日本円対応で直感的に使用しやすく日本の通販のノリで購入することができるので海外通販初心者にオススメ.常時荷物の追跡もできるし安心だ.
日本への配送は国際郵便(日本郵便)の2択.三つ折れストックくらいなら国際郵便で1500円くらいで済むが,スキー板は17000円くらい送料として取られる.
Sport Conrad

ドイツのお店.
Sport ConradはGoogle検索かけてもほとんど情報が得られないが一定の界隈では認知&利用されているようで信頼できるサイトだ.メールでPDFの発注書を即座に送付してくれた.ただし通貨はユーロ€なのでレートには注意したい.
日本への送料は通常70€,スキー板のようなかさばる荷物は150€固定のようです.送料は高額だがそれを差し引いてもビンディングを格安で購入することができた.配送はUPSで爆速は配送だった.流石送料が高いだけある…
Telemark Pyrenees

フランスのお店.
かなりニッチな商品を買える.商品展開も充実しているので個人的にはカタログ代わりにもしている.
テレマークピレニーズは日本円にも対応.この点からある程度日本への発送も多いことが伺える.ページ上部で通過と配送先が選択できるようになっているのでどちらも日本に選択しよう.配送先に応じて表示される金額が変わるようになっているようだ.
配送はUPS1択.スキー板のような長物でも送料がUPSで7173円(2025.3現在)と意外と安めなのでスキー板を買うのはこのテレマークピレニーズがいいかもしれない.ビンディングの取り付けも迅速かつ丁寧な対応をしてもらえるそうだ.

まとめ
以上,山スキー関連で使える海外通販サイトでした.恐らく…他にも有用な海外通販サイトは隠れているはずなのでもし有益な耳より情報があれば教えて下さい(笑).
余談ですが,サングラスに関しては自転車関連のサイトにも目を向けてみてもいいでしょう.Chain Reaction Cycle,Probikekit辺りが有名でChain Reaction Cycleは私も利用しました.大体2週間くらいで荷物が来ます.
終わり
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