脱モンベル計画が始動し始めて早一年.とうとうソフトシェルをリニューアルする時がやってきた.選ばれたのはアークテリクス(ARCTERYX)のガンマSLフーディ.今回はこのソフトシェルをしばらく山でしばらく着用してみて分かったことをレビューする.
スペックとサイズ感
スペック
・サイズ:XS~XXL
・重量:310g(実測283.5g)
・価格:26,400円(税込み)
ちょっとした散歩やバックカントリーの湖を目指すアドベンチャーから、クライミングやスキーツーリングのアプローチ。ミッションがなんであれ、変わりゆく天候に対応するプロテクションが必要です。ガンマSLフーディーはそんな用途にぴったりの一着。軽くて丈夫なフォーティアス™1.0は風にも濡れにも強い素材で、通気性があり、4ウェイのストレッチ性も備えています。ストームフード™は視界に影響を与えることなくプロテクションを強化。立体裁断のトリムフィットと無駄のないデザインで動きをサポートします。
アークテリクスHPより引用
ガンマSLフーディの位置づけとしては前述したように薄手のソフトシェルになる.他にもガンマLTフーディやガンマMXフーディが同社で展開しているが,特にこのガンマSLフーディはかなり薄手で軽量な製品となっている.そのため通気性が良くまた発熱して汗をかいてもすぐに乾いてくれるのが特徴だ.
サイズ感
身長172cm,体重58kgの痩せ型体型の私でSサイズはこのような着用感になる.流石に規格を海外に合わせているだけあって日本のMサイズ相当といった感じだ.私は腕周りや腰回りが細いのでぴったりした感じはなくゆとりのある着心地.さらに,生地もビヨビヨ伸びるから全くストレスがない.ちなみにフードはきれいには自立しない.
ゆとりがあるので風が吹けばバタつくが気にはならない程度.
後ろから.お尻が半分隠れるような着丈になっている.
使用感
重量
ウィンドシェルのスコーミッシュフーディに比べると流石に重たいが通常スペックのソフトシェルより遥かに軽いのが素晴らしい.ちなみにSサイズの実測すると283.5gだった.ウィンドシェルは100gを切れば最強と言われているがガンマSLフーディはあくまでもソフトシェルなのでこの重量だと上出来と言える.
名称 | 重量(公称値) | 備考(私の偏見) |
スコーミッシュフーディ | 140g | ウィンドシェル |
ガンマSLフーディ | 310g | 3シーズン用 |
ガンマLTフーディ | 545g | 4シーズン用 |
ガンマMXフーディ | 555g | 保温性重視 |
温度域
個人的に使える温度域は無風の条件下ならなら-5~20℃くらい.(ちなみに風が吹けば風速1m/sで体感温度が1℃下がる)
もちろん下に重ね着をすることで如何様にもなるが概ね着用しようと思える温度域はこれくらいだと思う.特にTシャツとベースレイヤーだけでは肌寒いときこのガンマSLフーディは真価を発揮し,オーバーヒートしない程度にほんわり温めてくれたことに感動した.逆に圧倒的な温かさが欲しい方にはオススメしない.ウェアによるシビアな温度管理が必要な方にはオススメです.
山スキーではアンダーにファイントラックの「ドライレイヤーウォーム」とモンベルの「ジオラインMC」を着てその上にガンマSLを羽織ると,暑すぎず寒すぎず行動し続けられるのでシーズン中ずっと愛用していた.特に残雪期の山スキーで相性が良いと思う.
その他
撥水性はまあ特筆するような驚きはない.おまけ程度の機能だといつも私は思っている.どのメーカーのウェアの耐久撥水加工なるものは5回くらい洗濯するとなくなってしまうと思っておくといいだろう.
アークテリクスのロゴは刺繍.ではあるが裏側にあて布を挟んだ上での詩集であることにも留意したい.ちょっと耐久性には乏しくたまに表面でホツレを発見してしまうと少し悲しくなる(笑).
2021年モデルからはこの刺繍を保護するような裏地が追加され耐久性がアップしていると思われる.
ポケットはメッシュでベンチレーション代わりにもなる.ただし,鍵なんかの鋭利なものは入れられない.私は癖でうっかり突っ込んでしまうことが多々あるので気が付くたびにその保管場所を移している.
まとめ
まとめとして,ガンマSLフーディは発汗量の多い登山をする方に最高のソフトシェルだ.そこそこ軽量で小さくもなるし,着用できる温度域も広いのでシーズンを通して長く使えるのが良い!
また,この薄さのソフトシェルは意外にも他のメーカーでも似たようなものが少ない.ボロボロになっても同じものをリピートしようと思うくらいには完成度が高い一着だと思う.
終わり
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