【ネパール周遊】Day4~山を越え谷を越え~(Jiri→Sete)【エベレスト街道編】

2023.2.24(金)

目次

JiriからShivalayaへ

いよいよトレッキングが始まる.前日に買い込んだバナナをたらふく食べたら出発だ.6:00はもう薄明るい.今回の装備は水を入れると何だかんだ10kgを超えてしまいかなり重く感じる.軽量化も見込めないのでこの感じが続くのはやや憂鬱だ.

静まり返ったJiriの村.
さあ行こう!

今回COROSの腕時計と携帯の二刀流でログを取るのに加え,オフラインマップも用意してきた.こうなると死角はない.昔はガイドが必要だったかもしれないがそれも昔の話.文明の利器を使いこなせれば海外フィールドでも問題なく活動できる.実際民家や畑の隙間を縫うようなトレイルを進むので初見では分からないことも多々.民家がある所に人はいるので聞くこともできるがトレッキングと住人の認識にはズレがあり,それはそれで時間のロスなのでここはスマートにマップを使いこなして良かったと思う.

Luklaまで飛行機でダイレクトに入山するのが主流となって以来,Jiriから歩き始めるトレッカーは減ってまったようだ.しかしどうせなら始めから歩きたいと思い私はJiriからスタート.このパートは低山の登り降りの強度と思えば良い.

スライドするトレッカーはいない.道行く現地の住人にナマステと挨拶を交わす.始めは怪訝そうな表情だがすれ違いで挨拶をすることで皆表情は柔らかくなる.日本の山文化でも挨拶はするが,それ以上にすれ違う人々はそこで暮らしているのだから当然だろう.特にMaliから川底への下りが人々の生活が色濃く歩いていてとても心地よかった。

大量の柴を運ぶ.
Maliの集落から谷へ下る.家屋の隙間を縫うように歩く.
子供たちの表情も素朴で素敵だ.
谷には吊り橋がかかる.Shivalayaへはこの吊り橋を渡って左岸を歩いて行く.
Shivalayaの村が見えてきた.

ShivalayaからDeorali峠へ

Shivalayaでは噂によるとチェックポイントがありローカルパーミットRs3000を徴収されると聞いていた.しかし通過する時間が早かった為か引き止める者はおらずノーチェックで通過することに成功した(笑).ラッキー!!

黄色の建物がチェックポストらしい.注意が必要だ.

Shivalayaからの取り付きは急登だ.想像以上に足が回らずゆっくり登る.何せJiri~Lukla間の行程を通常の半分で組んでしまったので最初の4日がキツイ.Deorali峠は標高が約2700mもあるが道中全てが樹林帯.なるほど.これがネパール人が雪が被らない山を丘と呼ぶ所以か.朝のバナナのカロリーが切れてハンガーノックすれすれでどうにか峠に到着しホッとした.

Shivalayaの村を見下ろす.
ネパールの農村には牛が似合う.
標高2705mのDeorari峠.白山とほぼ同じ標高なのだが…

ここで昼飯も取ることにしよう.ともかく脳死でダルバート.足りない時は飯もカレーもオカワリできるのでとりあえずビール的なのりで注文できる.味も各家庭に寄りけりで同じ味に巡り会うことは無い.しばらくこれでいいや.

米さえ食べれば動ける.朝食バナナはダメだ.
峠は立派なロッジが数軒.

Deorali峠からKinjaへ

登りがあれば下りがくる.このセクションは鬼下りで谷底の1550mまで下ろされる.だが下りが多少長い分にはウェルカムだ.登り筋と下り筋は違うので使い分けできるし,大幅スピードアップになる.特に道中のBhandarは果てしなく牧歌的でまるでハイジの世界に迷い込んだかのような空気感であった.

写真の台地に見えている点在する家屋の辺りがBhandar.
そこら中で見るタルチョが良い仕事をする.
良い笑顔!手にはネパールの国花シャクナゲ.
車道を歩く場合も多い.乾燥がひどい.砂粒が細かく靴下の中まで砂だらけになった.
台地のBhandarを過ぎ,標高1500mの谷底まで降ろされる.
谷底の道は右岸が車道,左岸がトレイルだ.車道の方が進むのは速いかもしれないが面白くないのでトレイルを選択.
Kinjaの集落が見えた.バテバテでこの集落で泊まるかかなり迷った.

KinjaからSeteへ

ここが正念場.本日最後の大仕事1000mUPが控えている.ともかく既にバテバテ.ゆっくり登るもその都度休憩して100m登るを繰り返した.しばらく運動してなかった身体にはとても辛かった.眼下には歩いてきた谷底とKinjaの集落が確実に小さくなっていく.丘のような風貌のクセに山塊がいちいちデカい.

さあ気合を入れろ!全力で踏め!
息が上がって仕方がない.後ろを振り返ると手前にKinjaの集落.
日が傾き始め,ようやく目標のSeteが見えてきた.

どうにか16:00頃Seteに到着.ここで白人女性とガイドのパーティーに遭遇した.初めてのトレッカーだ.宿は決めてるのかと聞かれ,とりあえず一番手前の宿の様子を見ると伝えるとどうやら彼らも同じようにするらしい.

腹が減りすぎてまたダルバートを注文したが晩飯の時間は白人女性パーティーが19時と指定したためかその時間になってしまった.遅い!晩飯まで水を作ったり足を拭いたりしていたが我慢できずコーラを注文.炭酸で誤魔化してどうにか晩飯の時間まで耐えることができた.今度から晩飯の時間は18時に指定しよう…

Seteは標高約2500m.ロッジは4軒程あるらしいが疲れていたので他は見ず一番手前のロッジに即決.
2週間歩いてこの宿だけだけ唯一布団がなかった.部屋にコンセントがあって有難い.

今日の収支

※Rs1はほぼ1円

・昼飯(ダルバート):Rs400
・宿(Sunrise Lodge and Restaurant):Rs300
・Wifi:Rs150
・晩飯(ダルバート):Rs800
・ミルクティー:Rs90
・朝飯(ポリッジ):Rs295
・マサラティー:Rs120

∑ Rs2155

行動記録

6:00 Jiri発
8:20 Shivalaya
10:40 Deorari峠(昼飯) 11:20
14:00 Kinja
16:00 Sete着
19:00 晩飯

終わり

この記事が良ければ下のいいねをポチッとして頂けるとブログ運営の励みになります!!