【ネパール周遊】Day17~チケット確保!爆速で下山せよ~(Namche→Lukla)【エベレスト街道編】

2023.3.9(木)

いよいよ下山の日となった.長いものでこの山域に入ってちょうど14日目の朝だ.かなりの人間がナムチェまで上がってきているはずだが何故か宿には私だけ.山旅最終日ということでようやく炒飯生活から解放され,静かで優雅なモーニングを堪能することができた.

昨日シャワーを浴びて身も心もリフレッシュできたが着替えは予備がないのでクタクタになった服を着る.洗濯しても良かったがどうせ今日もまた汚れるし,洗濯はカトマンズまで我慢だ!

モーニングを頼むとどこも食パンは2枚.何故なのか.
宿から見えるタムセルクが今日も美しい.

荷物をまとめたら出発だ.ここ数日は下界に帰りたい気持ちも強かったがいざ下界に帰る日となると寂しいのなんの.ナムチェの村はまだ目覚め始めたばかり.静かな村を一人後にする.素晴らしい拠点の村だった.またここに戻ってこられるのはいつになるだろうか.Good Bye Namche…

細い路地はまるで迷路.
ナムチェの村の入り口はドンキー達の補給基地にもなっているようだ.久しぶりに会えたな.

行きと違って水もほぼ持っていないし荷物もそこそこ軽い.ナムチェに別れを告げ川底まですっ飛ばすように駆け下りる.スライドするのは登ってくるトレッカ―たちがほとんどで下りはほとんどポーターだけだ.流石に軽荷のポーターのダウンヒルは速い.トレッカ―達と足の運び方や安定感が全く違ったので感心した.自分は軽く走っているので前に躍り出るのだが,すぐに追いついてくるのでおちおち立ち止まって写真を撮る間もない.

緑が濃くなってくるとホッとする.
吊り橋は交代で
ポーターの身なりはとても山に登る格好には見えない.

下山している間に一つの不安要素に気が付いた.そういやLukla→Kathmanduの航空券を抑えていない.もし席がなかったらどうしよう…明日のフライトチケットを確実に抑えるにはできるだけ早くLuklaに到着しなければならない.ゆっくり途中の村でお茶でもしつつ降りようと思っていたが計画変更だ.爆速下山しかない!

標高が下がると野菜なんかも育てられるようになるらしい.
足元の悪い箇所は整備が進む.
Phakding(2610m)にて来た道を振り返る.
ドンキー達との交差もお手の物.

スタスタ歩くことに専念する.地味なアップダウンが嫌らしく気持ち良く下ることができない.特にLuklaへは若干の登りで最後にひと踏ん張り.どうにかLuklaには正午きっかりに到着することができた.

ともかく早く航空券をゲットしたい.各航空会社のオフィスはGoogleMap上に表示されているのだが,どういう訳かどこのオフィスも閉まっている.何故だ!もしかすると空港の中にチケットオフィスがあるのか?と思い空港へ行くもよく分からない.うーむ…困ったぞ.

ひとまず荷物を置きたいので空港近くの宿に飛び込んだ.宿を確保できたのは良いが航空券がないと落ち着かない.もういっそのことネットで抑えてしまおう.そう思い,Yeti航空の決済まで進めるも最後の認証でNTCのSIMを入れていることもあってクレジットカードの認証が通らない.マジすか.

仕方がない.宿で手配してもらおう.宿の女将に明日のフライトでKathmanduに帰りたい旨を説明すると宿の親父が担当しているとのことで1分待てと言う.ネパール人の言う「1分待て」が1分だった試しがない.10分程待っているとようやく宿の親父が登場.どうやら価格は$191らしい.結構高い…一応現金で買うことを想定して両替してきていて良かった.宿でお金を支払うとまたEチケットを持ってきてくれるとのこと.しかし待てど暮らせど宿の親父は現れない.ひょっとして騙されたのか?不安になり,宿にいた従業員?(結果的には宿の親父の友人の男だったが)を捕まえて事情を説明するとオフィスへ確認しに行こうとTara Airのオフィスまで連れて行ってくれた.何故か先程は開いてなかったオフィスが開いており,予約は私の名前で既に取れているという.しかしよく分からない.また宿に戻りしばらくもやもやしているとようやく宿の親父が帰ってきた.手にはEチケット.良かった~.ようやく一安心である.

Luklaもかなり大きく立派な村だ.
空港への入り口
世界の相当危険な空港の一つらしい.滑走路は坂になっている.
Lukla便はYeti航空とTara Airが共同運航しているようだ.ちなみにGoogle上のYeti航空のオフィスは謎の宿の位置なので参考にならない(2023.3.9現在)

一安心したら腹が減ってきた.時刻は15:00.遅めのお昼を食べよう.Namcheで食べたヤクステーキが忘れられず,メインストリートを闊歩し看板にヤクステーキとメニューを掲げるローカル食堂を発見.肉の良い香りが漂い期待が高まる.しかし出てきたのはハンバーグ(笑).残念ながらステーキではなかった.これはこれで美味かったが少し残念…

生の人参は勘弁してください.人参は完食できず.

食後はメインストリートをフラフラと散歩.Basking Robbins(31アイスクリーム)の看板を発見したのでアイスが食えるのかと思い入店したがかなり高額.ラッシーなら安かったのでラッシーを注文したがあまりにも特徴のない日本で飲むような甘いラッシーが出てきた.少し残念.

さらに特徴的な日本語の看板を掲げるお土産屋さんが目に入った.明らかに陳列の雰囲気が他の店と異なる.それもそのはずで店のオーナーは日本人女性だった.こんなところで日本人状態である.話を伺うと現地の男性と結婚したとのことだった.ここで色んなお話を聞くことができて興味深かった.気に入ったお土産は一期一会で二度と巡り合えないことも多いのでお茶やコーヒー等色々購入した.

話した内容メモ

・Om Mani Padme Humは日本の南無阿弥陀仏.インドとネパールは言語的な性質がとても近いらしく古代に伝わった「音」がそのまま残っているとのこと.

・Khumbu Coughは全員がかかる.高地で生きる以上仕方がないことらしい.

・ヒマラヤコーヒーは近年栽培され始めた.様々な産地があるらしく飲み比べは楽しい.

・コーヒーも良いけどネパールはお茶の国.お茶の葉を粉砕しないで若葉だけ厳選して乾燥させたものが上等で香りも段違いとのこと.

・ヤクステーキの肉は実は水牛.ヤクは高地では荷物を運ぶ移動手段でもあり,チーズなんかも取れ,一種の財産のようなもの.不慮の事故で死んだりでもしない限り食べることはあり得ない.

・朝~昼はピーカンで午後から曇りという周期は今年の乾季だけ.年によっては一日中ピカピカの晴れる日が続くこともある.

・ネパール人のLukla~Kathmandu間の航空券は1.5万円程度らしい.外人価格と比べるとすごい差だ!

「いらっしゃいませ」が目印.
こんな綺麗な陳列は中々見ない.Tシャツはオーナーオリジナルのイラストもあるらしく,気に入って1着購入.Rs700と安い.
楽しい時間をありがとうございました.

宿に戻り,18:00に少し早い夕食を済ませてベッドに横になる.結局寝袋を使ったのは一日だけで済んだ(笑).外は夜でも賑やかな店が多く,喧噪に包まれながらいつの間にか眠ってしまった.

今日の収支

※Rs1はほぼ1円

宿(Holiday Lodge and Restaurant):Rs500
・航空券(Lukla→Kathmandu):191$
・ヤクステーキ:Rs600
・チベタンティー:Rs150
・ラッシー:Rs300
・お土産:Rs5000(ディスカウントしてもらって)
→Tシャツ:Rs700
→ステッカー×3 :Rs300
→紅茶650×4 :Rs2600
→コーヒー450×3 :Rs1350
→タルチョ:Rs250
→タルチョ:Rs100
→ワッペン:Rs100
・チキンカレー:Rs800
・アップルパイ:Rs450
・ミルクティー:Rs150
・チベタンブレッドwith Honey:Rs500
・ホットレモン:Rs150

終わり

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