【ネパール周遊】Day14~異文化トレッカ―交流会~(Gorakshep→Dzongla)【エベレスト街道編】

2023.3.6(月)

今日も朝から快晴.昨日のうちにEBCもKala Pattharも行ってしまったので今日は正直何もやることはない.朝のうちはエベレストには太陽が当たらず逆光になってしまうので昨日のうちに片づけておいて正解だ.行程もほぼ平行移動なので朝は軽くシェルパシチューで済ませた.今回のシェルパシチューは昨日のダルバートの残りもので出来ていて少々残念だった.

身支度したら出発だ.Gorakshepのお世話になったスタッフに別れを告げると良い笑顔が帰ってきた.またこの僻地に泊まりに来たいものだ.

この日は超ゆったりスタートだったこともあり,EBC方面へ向かう多くのトレッカ―とスライドした.こんなにこの山域にトレッカ―がいたのかと驚いた.上手いこと時間帯をズラせていたのかもしれない.規模の大きいパーティーだと20人くらいで歩いている.観察していると,皆高所でしんどそうだ.ストックを引きずっている人も多い.ガイドやポーターは強度が弱いからか気だるそうに歩いている(笑).

大勢のトレッカ―とスライドしたが,その中にはソロで来ていた日本人のおっちゃんともスライドした.不思議なことに遠目に見てすぐに日本人だと分かった.この山域で初めて日本人と出会ったこともありテンションが上がる.話を聞くと転職活動中の時間を上手く活用してEBCへ向かうとのことだった.どうしてこんな場所に来るに至ったのか,その人の心境やドラマを詳しく聞いてみたいものだ.

集団で行軍するトレッカ―達.
この姉御は強い(確信)
道路が敷かれない限りポーターの仕事は存続するだろう.
Lobucheが近付いてきた.

Lobucheへは1.5h程で到着.村の外れにある水場で水を調達し,無くなりかけていたトイレットペーパーを入手した.軟便が続くし鼻水は相変わらず治まらないしでトイレットペーパーは必須アイテムだ.最初はなくても大丈夫だろうと思っていた自分を殴りたい.

高所ではRs300もする高級品だ.

Lobucheを後にし,今日の日の宿Dzongla(4835m)を目指す.登りはほとんどなくご機嫌なトレイルがひたすらに続く.とにかく天気も良く,トラブルもなし.ブログに書き残すには非常にやりにくい(笑).

正面にTabocheとCholatse.台地を右へトラバースするとDzongla.左へ逸れる道に向かうとDingboche方面だ.
走ってしまいたくなるようなトレイル.早く着いても暇なのでゆっくり歩く(笑).
振り返るとNuptseやEBC辺りの山々が遠ざかっていた.
代わりにCholatseが目の前に.谷を挟んで裾野からそびえているのが見えるので圧倒される.AmaDablamより近く見えるので個人的にはこちらの方が好きかも.
Chukhung近辺で毎日見ていたAmaDablamも遠くなった.
写真右に見える白い氷河が横たわるのが明日越えるCho La(5420m)だ.今日のゴール地点のDzonglaも見えてきた.
まだ昼前.全く歩き足りない.
仕方がないので三脚で遊ぶ.岳やゆるキャン△の表紙であるこういう構図が大好物です.↓こういう構図ね(笑).

Dzonglaには4軒程宿があったが,一番見晴らしの良さそうなHimalayan View lodgeに決定.頑張ってゆっくり歩いてちょうど正午の到着だ.振り返ってみると結果的にこの日は早起きすれば余裕でCho Laを越えることもできたが,旅には立ち止まる瞬間があっても良いというように受け入れることにした.

ダイニングが明るい宿だ.
ただし部屋は暗かった(笑).標高の高い宿は窓が小さいことが多いかもしれない.寒さ対策を考えると仕方のないことか…
ミルクティーとアップルパイ.この組み合わせが至高なのです.
Dzonglaの外れにもゴミの山があった.やっぱり悲しくなるね…
この日も意外と夕方まで山が見えていた.

初めは一人だけと思われたが,アメリカのワシントンDCから来たカップル,チベットから来たというおじさんパーティー三人組が宿にやってきた.

ワシントンDCのカップルはトータル3週間で3passをするとのこと.アラスカの氷河を見に行ったりアメリカ国内でも色んなフィールドに足を延ばしているらしい.ソニーの一眼やGopro,挙句の果てにはガーミンのインリーチミニ(GPSで捕捉してもらえる高級なやつ)を持っていたりとお金も時間も持ってそうで羨ましかった.

チベットから来たおっちゃん3人組は今日Cho Laを越えてきたとのことだった.聞いてもいないのに氷河の情報を丁寧に教えてくれた.どうやらチェーンアイゼンで問題ないし,ルートも明瞭で危ない要素はほとんどないとのことだった.積雪如何でCho Laは難易度が変わるらしいが今回はスーパーイージーモードとのことで張り合いがない.少し残念だ.しかしチベットからわざわざ反対側のフィールドに来るとはすごい熱量だ.直通便はないらしくインドを経由してネパールに入ったらしい.

そしてこの宿でダウンパンツを破いてしまった.どうやら椅子の釘が飛び出ていたらしい.仕方がないので養生テープで応急処置.それを見てDCの彼女はパッチワークみたいでいいねと.しばく…‼そんな訳ないやろ!(笑).

暇で仕方がないので最初は部屋に戻ってゴロゴロするかと迷ったが狭いし暗いので今回はこの居間で暖炉にあたることにした.今晩の夕食はまたもやダルバート.ワシントンDCの兄ちゃんの方は中華系アメリカ人なのだがダルバートは今回で二度目.見た目では完全に日本人のおっちゃんなのだが,ダルバートは得意ではないらしい.その彼女はパサついたパンを悶絶した表情で食べていた(笑).その余りを若いんだから食いな,とあてがわれたのでしゃーなし完食することにした.やはり途上国のパンはマズイ…

食後は皆で談笑.英語は所々聞き取れるし意味もボチボチ理解できるが如何せんスピーキング能力が皆無の私.会話にはほぼ入れないのがもどかしかった.挙句の果てには中華系アメリカ人の兄ちゃんがインドのモディ政権はどうなのかという話題を振っかけてしまい地雷を踏んでしまったのか,討論の場に変身してしまった.こうなるともう話題としてはお手上げ.仕方なくライトルームで写真の編集をしていたが,程々に飽きてしまったので先陣を切って寝床に向かうことにした.

部屋に戻るとワラワラと部屋へ向かう足音が聞こえたので皆寝たかったんやなぁと…(笑).何だかんだ色んな人と交流できて良い夜だったように思う.

目次

今日の収支

※Rs1はほぼ1円

・ペーパー:Rs300
・宿(Himalayan View lodge and Restaurant):Rs500
・モバイルバッテリー:Rs0(本来Rs1000)
・ミルクティー:Rs425
・アップルパイ:Rs750
・晩飯(ダルバート):Rs850
・朝飯(焼き飯):Rs750

∑ Rs3575

行動記録

7:30 朝食
12:00 Zongla着
アップルパイ食う
17:40 晩飯

終わり

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