【ネパール周遊】Day11~標高5000mを越えろ!~(Chukhung Ri)【エベレスト街道編】

2023.3.3(金)

合計距離: 5640 m
最高点の標高: 5518 m
最低点の標高: 4707 m
累積標高(上り): 820 m
累積標高(下り): -839 m

トレッキングが始まって8日目の朝だ.かなりの間山にいるがまだ折り返し地点.体や頭は思った以上に痒くはならないのでどうにかなっている.それ以上に水が自由に使えないのであまり手を洗えないのが辛いかもしれない.

今日は少し朝を遅らせてモルゲンをゆっくり見てみることにした.ダウンとダウンパンツを着込んで外に出る.吐き出す息は白いが思ったよりは寒くない.じっと見てるとAma Dablam(6856m)やTaboche(6367m)が焼けてくれた.ヒマラヤでモルゲンを見ようと思うと周りの山が高すぎて本来焼ける時間には太陽が隠れて結局焼けないことが多いように感じる.時期と位置取りがさっぱり分からないのでここら辺は毎日観察するしかないのかも.

Ama Dablam(6856m)
Taboche(6367m)
Namche方面の山塊.同定はできず.

今日も炒飯を食べたら出発だ.朝食の前後にもりもり大きい方が出る.毎回軟便だが比較的上手く生活していけてる方だろう.

今日はChukhung Ri(5550m)というChukhung(4730m)の裏手の丘へ上がる.距離はほとんどないが標高差は820mもある.今の高度順応の具合でどれ程動けるのか…明日もKongma La(5535m)の峠を越えたりするので薬を飲むかどうかの判断材料にもなる重要な日だ.今後海外峰に行くとしても一つのベンチマークになりそうだ.荷物の大半を置いて軽荷で出発だ.

出発してすぐに振り返るとChukhung村とAma Dablam.

昨日のDingboche~Chukhungであったような息切れはない.比較的元気に動けている.時計は標高5000mを指している.流石に嬉しかった.

昨晩軽く雪が舞ったらしい.
標高5000mを超えると地衣類しか生えていない.

Chukhung Riはネパール国産の地図のルート区分的にはクライミングルートの指定になっているが見ての通り丘なので大したことはない.標高6000mを越えるピークはパーミッションが必要となるらしいがこういう丘は基本的に自由.有難い.

Chukhungの東にはIsland Peak(6189m)があるのだが,実はこれは一般人でも登れてしまう.Chukhungでガイドを手配すればパーミッションや道具レンタル代込みで5万円程度らしい.しかし今回これに行くと予算と旅程をオーバーしてしまうので見送り個人で3 pathトレッキングでEBCエリアを周遊することに振ることにしたのだ.

Chukhung RiはNuptse(7861m)から派生する枝尾根の末端に位置するピークだ.
尾根に乗り上げた.尾根にはたくさんのケルンが並ぶ.

尾根に乗り上た.標高は5400mちょっと.風は思った以上に弱い.ここから150m近く登るが雰囲気は大きく変わり岩稜帯だ.正直どこを歩けば良いか分からなかったが登りは進行方向右側(Chukhung側)をトラバース気味に.下りは尾根に沿って忠実にライン取りをした.特にトラバース気味に歩くと薄っすらとトレースは付いているのだが行き止まりもありそんなにあてにならない.適宜どこを歩けるか見極めるルートファインディングと北アルプス程度の岩稜帯に慣れていた方が良いかもしれない.

登りで尾根筋を忠実に歩いても問題ないが段差が大きくてこの高度にしてはしんどい.
左奥がChukhung.落ちるとそれなりの標高差を落ちます(笑).

歩いているとやがてピークに到達した.確かに時計は5550mを指している.ついに来てしまったのだ!すごい所に来てしまった.しょうもないピークではあるがとてつもない充実感だ.トレッキングが始まってからというもの,感動の閾値が上がりっぱなしだ!正面にはとてつもなく巨大なNuptse(7861m)や世界第4位のLotse(8516m).東側はChukhungから見えていたAma Dablamはもちろん世界第5位のMakalu(8463m).西側は明日行くKongma La(5535m)やPumo Ri(7165m).360°とんでもない展望である.本当にすごい.

頂上は山頂碑とタルチョがたなびく.
始めての5000m峰だ!
東側の展望と私.
Makaluは少し遠い.
実は尾根の先にあるChukhung Tse(5833m)にも行けなくはない.ここからは尾根が細くて少し時間もかかるのでここで引き返そう。Chukhung Riで十分満足だ.
Lotseのてっぺんは早々に雲の中.
正面のNuptseがあまりにも巨大.
西側は荒涼としていてる.Nuptse Glacierが横たわっている.Kongma Laも確認できる.

十分展望も満足行くまで見た.今日の任務は達成だ.ボチボチ帰ろう.登りと違って下りは速いのなんの.楽勝である.来た道を戻り,宿には昼頃舞い戻った.

Chukhungへの下降点.

昨日お昼のミルクティーが多かったので量を半分にして値段も半分にして欲しいとアレンジをお願いし,ホットケーキと合わせて頂く.

しかし調子が悪い.登り下りでは特に不調はなかったが手足がむくんでいるのと頭が若干痛いのだ.高山病か?それとも少し疲れが出たのか?下痢気味で消化不良もあるので疲れの方だと判断.ロキソニンを飲んでおくことにした.ついでにKathmanduで買ってきた経口補水液も作ってみる.ものすごく味の薄いポカリだ.こんなことなら大人しくポカリの粉末を日本から買ってきた方が美味しく飲めたと後悔した.

人間こうなるとダメなもので,朝とは打って変わってモチベが著しく下がって帰りてぇという気持ちも湧いてきた.とにかくやることもないので寝るしかない!相変わらず飯の時間までベットでゴロゴロ.一日の気分の浮き沈みが激しい一日だった.

目次

今日の収支

※Rs1はほぼ1円

・宿(Yak Land Lodge&Restaurant):Rs0
・昼飯(パンケーキ):Rs650
・ミルクティーSmall Potの半分:Rs345
・晩飯(ダルバート):Rs700
・朝飯(炒飯):Rs700
・モバイルバッテリー充電:Rs600

∑ Rs2995

行動記録

7:00 朝食
10:30 Chukhung Ri
12:00 宿に戻る
13:30 軽い頭痛で横になる→ロキソニン飲む
18:00 晩飯

終わり

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