山の計画とコースタイム

山登りの指標って?

山の指標とは何だろう?

ガイドブックに書かれた初級や中級といった格付けがいつも正しいとも限らない.大量の荷物を背負う歩荷や,ホワイトアウトや雨天などの悪天時などの条件によって難易度は変化する.雪山にもなれば難易度は日に日に変化すると言っても過言ではない.

そうなると何を頼りにして山に臨めばよいのだろう?

コースタイム(CT)

そのヒントの一つはコースタイム(以下CT)にある.

一般にCTは無積雪期に世代の異なる男女が様々な重さの荷物を背負って歩いた時の平均である.

そのため山の難易度を知るにはまずCTを確認することが一番なのだ.しかし自分の歩く速さがCTとかけ離れていることはざらにある.しかも急にCTが厳しめに設定されてある区間も多々あるのは事実だ.

そこで自分がCTに対してどれくらいの速さで歩けるかという情報が必要になる.

今まで何も考えず歩いていた人にとっては少々めんどくさいかもしれないが,一度歩き慣れた身近な山なんかで自分の歩く時間を測ってみるといいだろう.するとCTに対して早く歩けた場合には0.〇〇と出るし,CTより時間がかかってしまった場合は1.〇〇と算出できるはずだ.計算するとき,個人的には300minというように分表示の方が計算しやすいと思う.

この作業を山行の度に行っていれば「あの山はしんどかったけどCTの〇割で歩けたしもうちょっと長く歩くことはできるかも」とか「無茶しすぎて二倍のCTになってしまった」といったように指標をもとに次の山行へ向け計画が容易になる.

また自身の一日に歩ける限界なんかも見えてくるようになり,より山歩きは安全なものとなる.装備の重さや天気,その日の体調によってCTの何割で歩けるかまちまちになるのは間違いないが,ある程度自分の実力が分かってくるだろう.

獲得標高と距離

さらに参考にしたい指標はずばり獲得標高と距離である.

特に無積雪期の山は獲得標高が山のハードさを示す指標と言っても過言ではない.これらの情報はだいたい自分の行きたいコースを調べればヤマップやヤマレコなんかの先人のログから得られる.自分でデータを取りたいときにはGPS機能のあるケータイであればアプリが勝手にデータを取ってくれる.(私はヤマップを愛用している.)

このように獲得標高や距離の情報は簡単に得られるのでこれらも自分の指標を作ってしまえば良い.例えば「一時間で400m登れる(400m/h)」とか「山中ならだいたい一時間に3km歩ける(3km/h)」なんかの基準があればCTが書いてなくても地図の情報から割り出せてしまう.

余談

余談ではあるがおおよそ平地で人の歩く速さは平均して4km/hである. 以上で述べたCTや獲得標高,距離は参考程度に考えておくのが無難だ.別に時間をかけてCTの2倍かけようが3倍かけようが山は登れるし,スタイルは人それぞれだ.だけど時間切れでビバークなんてことにならないためにも,自分の能力を評価できる指標は持っておいて損はない.

ノウハウ
とらべらー